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晩酌を楽しむような気持ちで日々の思いを書き綴りたいと思います。


by icewine5

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芸術祭十月大歌舞伎 昼の部

芸術祭十月大歌舞伎 昼の部_f0059671_2511266.jpg歌舞伎座建替え前にもう一度は行っておきたいと思って、1年数ヶ月ぶりに昼の部を観劇してきました。
いつものことながら予習する時間が全く無くて粗筋もノーチェック、当然どんな役者さんが出ているのかも知らない、頼りになるのはイヤホンガイドだけ、という全く白紙状態での観劇です。
まあ粗筋はともかく、私の場合、役者さんについてはどうせ見分けがつかないので事前に知っておく必要性はあまりないのですけどね(汗)

とまあそんな状態で観ていて理解できるのか自分でもちょっと不安でしたが、どれも話の展開が分かりやすくて予備知識無しでも充分楽しめました。
こういう言い方は語弊があるかもしれませんが、いわゆる昔ながらの歌舞伎らしい歌舞伎を観ることができて良かったです。
前回見たのは昨年8月の新作の「愛陀姫」だったし、その前にこの種の歌舞伎を観たのはいつだったんだろう?

それでは簡単に初心者以前の感想です。





一.歌舞伎十八番の内 毛抜き
お姫様の長い髪の毛が逆立つって一体どんな病気なんだ?と思いつつ、結論は怨霊の祟りか何かだろうと予測していたら、予想外のことが要因でした。なぜタイトルが毛抜きなのかも大いに納得です。
まさか、磁石の作用で逆立っていたとは!このお馬鹿さ加減が楽しくて笑えました。
昔の人のユーモアセンスに感心するとともに、歌舞伎ってこういう何とも笑えるネタが作品となるところに懐の深さを感じました。
鉄の毛抜きは反応するけど、銀のキセルは反応しないなんて、子供の理科の実験ドラマとしても良さそうです(笑)
そういえば子供の頃、頭頂部に下敷きをこすり付けて静電気で逆立てて遊んだ事があるなあと、観ながらふとそんな事を思い出したりしました。

それと毛抜きが今も昔も同じ形だったことは新たな発見でした。
当時の男性は髭をかみそりで剃るのではなく、毛抜きで抜いていたのですね。しかも外出先にまで携帯していたとは。暇つぶしにいいのはなんだか共感できます。私も眉毛を毛抜きでプチプチ抜くの大好きですもん(笑)

スカッと謎解きをする粂寺弾正ができる男にも関わらず、言動がお茶目なのが観ていて面白い演目でした。

二.蜘蛛の拍子舞
物語の前半は踊りがメイン。なんだ・・舞踊劇か~とちょっと落胆。
自分に鑑識眼が備わっていないのと、きれいなものを見てα波が出るせいか、歌舞伎で踊りの演目を観ているとどうしても睡魔に襲われてしまうのです。

今回も途中まではずっとウトウトしていたのですが、白拍子妻菊が女郎蜘蛛の正体を現したあたりから俄然、面白くなって眠気も吹っ飛びました。

蜘蛛VS源頼光の家来達の戦いが一体どうなるのかとワクワクしながら観ることができました。
家来たちのアクロバティックな動きは見事。着ぐるみの蜘蛛が見得を切るのには笑えました。
淡々とした前半と打って変わってど派手な後半、そのギャップが良かったです。

三.心中天網島 玩辞楼十二曲の内 河庄
最初は人間関係がちょっと掴めませんでしたが、イヤホンガイドの解説を聞いていたらすぐに理解できました。
それにやっぱり上方のお芝居は関西弁が心地よく、すんなり馴染める感じがします。

主人公の紙屋治兵衛のダメンズぶりがいいです。
優柔不断で軟弱、しかも自分勝手で未練がましいと良いとこなしの駄目男なのに遊女の小春は心底惚れているんですよね。
いつだったか以前観た同じく近松門左衛門の封印切の忠兵衛と似たようなキャラクターでした。

今回は治兵衛が小春の真意を知らずに兄に諭されてあきらめたところで終わってしまい、先が気になります。

四.音羽嶽だんまり
10数分の短い演目。
尾上松緑さんの長男である藤間大河君の初お目見えでした。
可愛いですね~♪
しゃべったのは「よろしくお願いいたします!」の一言だけでしたが、ちゃんと舞台に座ってお辞儀してお利口さんでした。
3歳といえばウチの甥と同じ歳。そう思うとよけいに微笑ましく感じられました。

それにしても私のように年に数回しか歌舞伎を観ない上に、元々人の顔を覚えるのが苦手な者にとって、役者さんを覚えるのは非常に難しいです。しかも襲名で名前が変わったりするともうサッパリ・・・

一緒に行った母は今は滅多に観ないけれど、昔は祖父に連れられてしょっちゅう大阪に観にいっていたそうで、「この人、昔○○だった人やね。」とか「前の△△はよく観にいった」なんて言っており、どうも昔基準で認識しているようです。

4演目とも今回は内容充実、満足できる昼の部でした。
建て替え前にもう1回ぐらいチャンスがあれば行きたいです。
by icewine5 | 2009-10-17 02:57 | 観劇・音楽鑑賞・博物館