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晩酌を楽しむような気持ちで日々の思いを書き綴りたいと思います。


by icewine5

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ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2010「ショパンの宇宙」公演番号213

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2010「ショパンの宇宙」公演番号213_f0059671_310520.jpg以前のエントリーで少し触れた「熱狂の日」音楽祭2010「ショパンの宇宙」(公式HP)に行ってきました。
今年はショパン生誕200年ということでとても楽しみにしていました。


ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2010「ショパンの宇宙」公演番号213_f0059671_3102139.jpg会場の東京国際フォーラムは大賑わい。
有料コンサート以外に無料で様々なイベントやNHKのラジオ生中継などもあり、予約していたコンサートだけで帰るつもりが、チケット半券で入れる展示ホールをウロウロしているうちにあっという間に時間が経ってしまいました。
それにしてもこんなに多くのショパン愛好家がいたとは驚きです。


ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2010「ショパンの宇宙」公演番号213_f0059671_3111570.jpgこの日、予約していたコンサートはNO213です。

【曲目】
エルスネル:交響曲 ハ長調 op.11
ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 op.21
【出演者】
イーヴォ・ポゴレリッチ [ピアノ]
シンフォニア・ヴァルソヴィア
ゲオルグ・チチナゼ [指揮]

お目当てはショパンピアノ協奏曲第2番でしたが、エルスネルの交響曲も美しい上品な旋律で親しみやすい作品でした。

ピアニストのイーヴォ・ポゴレリッチは、名前を聞いたことがあるけれど、演奏をちゃんと聴くのは初めてです。
ピアノ協奏曲第2番に関しては、普段よく聞いている小山実稚恵さんの演奏が優等生のお手本的な弾き方とするなら、ポゴレリッチの演奏は超個性的でショパンの演奏を自分流に独自の解釈で表現していると言えるのではないでしょうか。
通常イメージするショパンの演奏からすると予想外の力強い演奏で特に左手の使い方がダイナミックだったことが最も印象に残っています。

また、ピアノを弾く姿勢もあまり体をくねらせたり恍惚の表情を浮かべたりすることなく、背筋をピンと伸ばして謹厳な表情でピアノに対峙していたように見受けました。
こんなところから、この人はピアノ弾きの職人なんだなあと感じました。

スクリーンに映し出された映像を見るとちょっと仏像っぽくて、もしも音が無くて映像だけ見たらバッハかベートーヴェンを弾いているように見えるかもしれません。

配布されたプログラムの出演者解説には1980年のショパン・コンクールで本選を前に彼が落選したことによって激しい論争が巻き起こったと書かれていましたが、それも納得です。
オーソドックスでステレオタイプなショパン弾きとはちょっと違う解釈と弾き方が新鮮でした。
ショパンの演奏というよりもリストやラフマニノフを髣髴とさせる男性的な演奏で、好き嫌いの分かれるところだと思いますが、こういう重厚なショパンも私は結構好きです。

第一楽章は出だしのオーケストラだけの部分は比較的早いテンポで聴きなれたものでしたが、ピアノ部分の演奏が始まると予想していたものとのギャップに良い意味で期待を裏切られました。
テンポはゆっくりで、じっくりと一つ一つの音をポゴレリッチが味わいながら演奏する感じ。
全体としてはピアノ部分が終ったところでオーケストラが早いテンポになるのでメリハリがあってバランスが取れているように思いました。

第二楽章はさらに個性的。
ポゴレリッチはほとんど自分の世界に入り込んでいる感じで、元々ゆったりした旋律の曲をさらにじっくり音を確かめつつ弾いており、「えっ、この部分をこんなに長くのばすの!?」とか、あまり普通は強調されない音が強調されたり、という意外性が最初はもの珍しかったものの、聞いているうちに正直なところ途中で集中力が少し途切れました。

ですが、アンコールでこの楽章をもう一度演奏してくれたときに少し印象が変わりました。
この楽章も一楽章と同様に繊細で滑らかな典型的なショパンの演奏とは違って、非常に力強い。その迫力を2度目にして理解することができました。こんな力強い第二楽章を聞くのは初めてでした。噛めば噛むほど味が出てくる玄米みたいな演奏。できればもう数回聞いてみると感想が変わってくるかもしれません。

第三楽章は前の二つの楽章に比べるとテンポの速い演奏でしたが、繊細さや軽やかさよりも重厚感が前に出た演奏であった点は全体を通して一貫しているように思いました。

ステレオタイプなショパンの演奏とはちょっと違うけれど、作品を完全に自分のものにして「ポゴレリッチのショパン」として表現できるのは、やっぱりポーランド出身のピアニストならではという気がしました。
オーソドックスな演奏を押さえた上で、こういうピアニストの解釈したショパンを楽しむのもいいなと思います。

ここからミーハーな余談です。
指揮者のゲオルグ・チチナゼの見た目がとっても素敵でした♪
いまどきの「イケメン」ではなく、昔の映画俳優っぽい「美男子」という言葉が似合うタイプ。
髪の毛が黒いしポーランド人とはちょっと違うだろうと思ったら、グルジア出身の人でした。
演奏中、客席からは後姿しか見えないけれど、今回は大会場だったので左右のスクリーンで指揮者を正面から移した映像も時々あってそのたびに見蕩れていました(笑)。

美男といえば、指揮者だけでなくオーケストラメンバーも美男率が高いように個人的には思いました。特にフルートの奏者が王子様っぽい美男でした。
シンフォニア・ヴァルソヴィアというポーランド室内響を拡大して1984年にスタートしたオーケストラで、メニューインのもとで躍進を遂げたそうです。
演奏を聴きつつ双眼鏡でガン見して思ったのですが、やっぱりポーランド人は美男美女ぞろい。特に男性は憂いを帯びた美男が多いです。

前にも書いたことがあるけれど、昔ワルシャワに1週間ほど滞在したときもショパン音楽アカデミー(ワルシャワ音楽院)の学生や街ですれ違う人たちがみんな美形なのに一緒にいた妹ともども驚いた記憶があります。しかも服装のセンスもとってもお洒落。
その当時、南ドイツの田舎の環境先進都市に住んでいた妹は、ワルシャワは空気が悪いとぼやきつつも「スカートをはいた女がいる!」と変なところで感動していました。
その時はその後、ワルシャワから電車でベルリンに向かいましたが、繊細な美男美女のいるワルシャワからベルリン駅に到着すると男女ともジャンパーにジーンズでごっつい顔したダサい人たちばかりで(笑)、あまりのギャップにちょっとしたカルチャーショックでした。でも、そんなドイツが好きなんですけどねw

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2010「ショパンの宇宙」公演番号213_f0059671_383673.jpg最後に今日買ったショパングッズ。
公式ガイドブックの他にクリアファイルを2種購入しました。
個人的には現代風!?ショパンとサンドが描かれた方が好き。今の言葉でいえば典型的な草食男子と肉食女子のカップルですねw

というわけで明日も行きます!
by icewine5 | 2010-05-04 03:21 | 観劇・音楽鑑賞・博物館