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晩酌を楽しむような気持ちで日々の思いを書き綴りたいと思います。


by icewine5

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英国ロイヤル・バレエ団「ロミオとジュリエット」

サッカー・ワールドカップ、ドイツが負けてしまってがっかりです。非国民の私は日本が負けた時は「まあ、そんなもんでしょ・・・。」ぐらいの気持ちだったのに、ドイツVSスペインはそれよりもはるかに意気消沈してしまいました・・・。
でもオーバーハウゼン水族館のパウロ君は3位決定戦ではドイツ勝利との判断を下しているし、それにかけるしかない!?(映像を見るとウルグアイとドイツで迷っていたみたいで、苦戦が予想されるのか??)
ちなみに優勝はスペインだそうで、これが全て当たったら本当にスゴイです!
今回のワールドカップの影の主役?はこのパウロ君とマラドーナ監督だったんじゃないかと個人的には思ったりします。
あとはご贔屓のミロ君が2大会連続の得点王となることを願うのみです。でも次は欠場かもしれないとのニュースを読んで、それもちょっと心配です。
それにしても、日韓大会の時には若手だったミロ君が今じゃ30代のベテラン扱いなんだから、自分も歳をとったわけです・・・

さて、すっかり時期を逸してしまいましたが、2週間前に観劇した英国ロイヤル・バレエ団の「ロミオとジュリエット」の感想を簡単に。
この日は観劇後に中学・高校時代の同窓会会場に直行して、そこで同窓生のフラメンコダンスをみたり、フラメンコギターデュオの演奏を聴いたりしたのもあって、ロミジュリの印象がかなり薄れてしまっています・・・
同窓会会場でKちゃんに「ロミジュリのバレエ観劇後にフラメンコだと、ギャップが大きいね(笑)」と言われて、確かにその通り^^;。

それとロミジュリの数日前に観た同じく英国ロイヤル・バレエの「うたかたの恋」の印象がかなり強かったというのもあって、ロミジュリは期待の大きさに比べて感動はあっさり気味でした。
とはいっても、やっぱりマクミラン振り付けのロミジュリはとっても素敵でした♪ダンサーも良かったし、衣装も素敵だったし。

英国ロイヤル・バレエ ケネス・マクミランのロミオとジュリエット [VHS]

フェリ(アレッサンドラ) / ワーナーミュージック・ジャパン


振り付け:ケネス・マクミラン
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ

指揮:ボリス・グルージン
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団

ジュリエット:マリアネラ・ヌニュス
ロミオ:ティアゴ・ソアレス
マキューシオ:リカルド・セルヴェラ
ティボルト:ギャリー・エイヴィス

「うたかたの恋」と「ロミオとジュリエット」の2作品を観て、素人ながらに感じたことはケネス・マクミランの振り付けは、ダンスだけでまるで漫画の噴出しのように登場人物の感情や言いたいことが観客に非常に分かりやすく伝わってくることかなと思いました。
今回のロミジュリだと、キャピュレット家のティボルトが舞踏会に忍び込んだロミオを見つけて怒るのをキャピュレットが「まあまあ。」と仲裁に入る場面などは、「だけど、叔父上!伯母上!こいつはモンタギュー家の野郎なんですよ!」「おい!ちょっと、おまえ!絶対許せねえ~!、このままじゃすまんぞ!覚えとけっ!」なんていう台詞がそのまま浮かんでくるような感じ。
そんなティボルトがちょっと三枚目っぽくもあるのが、観ていて笑いを誘う反面、憐れというか・・・。

それでいて、バルコニーの場面などのパ・ド・ドゥでは様式美もあって、非常にメリハリのある振り付けだと思いました。
「うたかたの恋」でも思ったのですが、要所要所でピシッと制止する一瞬があるので、ダンスが引き締まって見えたからなのかも。(歌舞伎の見得を切る瞬間とはちょっと違うけど、意図としてはそれに近いような感じ。)

二人の出会いのシーンも印象的でした。お互いじっと立って、見つめ合う時間がかなり長く感じられて、「あ~、ここで二人はビビッときたんだんな。」というのがとても分かりやすく表現されていたように思います。

要は、目の肥えたバレエファンの方や私のような万年初心者のどちらでもすんなり入っていける振り付けといったところでしょうか。

好きな場面だけに絞ると、まず第1幕弟6場 ジュリエットの部屋のバルコニー。
この作品の中で最もロマンチックな場面の一つだと思います。
去年観たデンマークロイヤルバレエのノイマイヤー振り付けのロミジュリ(感想はこちら)では、バルコニーにいるジュリエットが逡巡する姿の初々しさや、ロミオが階段を駆け上って求愛する少女マンガのようなシーンがとても印象に残っていますが、それに比べて、今回の振り付けは割とあっさり二人が意気投合したように感じました。
ノイマイヤーの振り付けとは逆にジュリエットが階段を駆け下りてくるパターンです。
これはこれで、二人の若い情熱が伝わってきて好感が持てました。
同じ作品でも振り付けによってこうも違うのは、本当に面白いです。

次の二人の見せ場としては、第二幕第二場の教会での結婚式のシーンと第3幕第1場のジュリエットの寝室。
これもこれまでに観た同作品に比べるとあっさりしていて、初々しさの感じられる演出とダンスでした。
舞台道具としてベッドは一応あるけれど、二人が踊っていたのは、ほとんどがベッド上ではなく、その前面でした。
ノイマイヤーの振り付けではベッド上で組ず解れつだったし、夜明けを惜しむ
色気の度合いをこれまで観た舞台のうち、覚えている範囲で比較すると個人的には、エトワールガラ(パリ・オペラ座バレエ)>デンマークロイヤルバレエ>英国ロイヤルバレエ、といったところかな(笑)(それ以前に見たのは記憶が定かではないので比較対象外)
振り付けの違いもあるけれど、それよりもお国柄の違いもあるような気がします。

最後の第4場、キャピュレット家の墓室では、マクミラン版もやはりジュリエットが死ぬ場面で完。両家の和解シーンはありませんでした。
前にも書いたけれど個人的には最後に両家の当主が出てきて、心中した二人の前で和解を誓うシーンがある方が好きなんですが・・・。その点で一番好きなのは、2003年に観たマリインスキー・バレエのラヴロフスキー版か、さらにはるか昔に観たグリゴローヴィチ版のボリショイ・バレエかな。

今回のマクミラン版はこのシーンもあっさりしていて、感情も抑え気味、よく言えば綺麗にまとまっていました。ジュリエットの嘆き方の激しさでは圧倒的にノイマイヤー版のパリ・オペラ座が圧倒しているように思いました。まあ、好みの問題であって、どちらが勝っているということでもないと思います。

今回の場合、特にその前に「うたかたの恋」を観ていたから余計に「ロミオとジュリエット」があっさり風味に感じたのかもしれません。考えてみたら、うたかたの恋のエキセントリックな?カップルに比べて、こちらは10代前半の純粋な?少年少女。このぐらいのギャップがある演出でちょうど良いのかもしれません。

最後に今回のダンサーはジュリエット役のヌニュスがブエノスアイレス生まれ、ロミオ役のソアレスはリオ・デ・ジャネイロ生まれ、という南米カップルでした。
この二人の「うたかたの恋」もちょっと観てみたい気がしたし、逆に「うたかたの恋」でルドルフ皇太子を演じたエドワード・ワトソンのロミオも観てみたかったです。

「ロミオとジュリエット」は何度でも観たくなる大好きな作品。次はいつ生で観られるかわかりませんが、その機会を楽しみにしています。
とりあえず今月末はエトワール・ガラ!

余談ですが、NBSのホームページをみたら、来年はバイエルン歌劇場にフィレンツェ歌劇場が来日予定らしい・・・。春にイタオペ、秋にドイツオペラかぁ。あ~、行きたい!行きたいけど、きっと高いんだろうな~。頑張って稼がなくてはっ!
by icewine5 | 2010-07-10 02:35 | 観劇・音楽鑑賞・博物館