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晩酌を楽しむような気持ちで日々の思いを書き綴りたいと思います。


by icewine5

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7月大歌舞伎:横道にそれまくった雑感

もう今更という感じですが、先月、大阪松竹座で見た7月大歌舞伎についての雑感です。
芝居やコンサート、読んだ本の感想は、やはり直後の新鮮な気持ちのうちに書かないと駄目ですね・・・
もう記憶がどんどん薄れていって、その時何を思ったのかほとんど忘れてしまいました。
でもまあ、半月以上たっても記憶に残っている事こそ、本当にその舞台で印象に残ったことだと勝手に言い訳しています(苦笑)
7月大歌舞伎も、熱心なファンの方のようなまともな「感想」はとても私には書けないので、脱線した雑感と妄想をツラツラ書きたいと思います。

肝心の演目内容については、あまり書くことはありません(汗)。
役者さんの細かい演技がよく分からない自分の場合、話の筋が面白いかどうかで印象の残り方が違うのですが、面白かったのは、「信州川中島」と「夏祭浪花鑑」でした。

「信州川中島」の場合、イヤホンガイドの解説で、「三国志」の登場人物をモデルにしていると聞いて、すんなりと人間関係が頭に入りました。

曹操が劉備陣営にいた徐庶をヘッドハンティングするために、徐庶の母親に偽手紙を書かせた一連のエピソードだったのですね。(勘違いでした。手紙を書くのを母親は否定したんだけど、その後、程イクが母の字を真似て偽手紙を書いたのでしたね。)
三国志も一時期かなりはまったので、この辺りの経緯は結構面白くて、今回の演目も景虎が曹操で、徐庶が山本勘助、徐庶の母が越路かな・・・なんてそれぞれ三国志キャラに当てはめながら観るとなかなか楽しかったです。

直江山城守は郭嘉(以前は一発で変換できたのに、久しぶりに書くと駄目でした 笑)か、荀彧、程イクあたりでしょうか。
で、武田信玄が劉備かぁ・・・これは、ちょっとイメージが違うかも^_^;
越路と徐庶の母はどちらも肝っ玉母さんだし、完全に同じキャラですね。
お勝や唐衣は三国志で言うと誰になるんでしょう?観ながらずっと考えていたのですが、ぴったり当てはまる人物が思い浮かびませんでした。

実際の「謙信は沈着な人格で知られているが、ここではやや短気な武将として描かれていて」と、番附にありましたが、謙信のモデルとなっているのが曹操だと分かるとこの演目での描かれ方も納得できました。

「夏祭浪花鑑」は、始めのほのぼのから急展開でドロドロの悲劇になるのが、私好みの展開(笑)でした。考えてみたら、「新選組!」もそうだった・・

あとは「連獅子」と「口上」ですが、こちらは、今回の内容からは完全に逸脱してはっきり言って、全然感想にはなっていません。



「連獅子」の愛之助さんを観て思ったのですが、この方は顔の造詣が元々二枚目なせいか、三枚目キャラのお化粧をしても、私にはどうしても面白い顔に見えなくて、どうもしっくりきませんでした。
演技とかそんなえらそうな事ではなく、また、演技の良し悪しは私には判断できませんが、この人本来の醸し出す雰囲気が二枚目なんだなあと思った次第です。

以下、完全にドリームの入った私の願望(妄想)です。

歌舞伎とは違いますが、愛之助さんにはぜひ山崎豊子の船場ものによく出てくる老舗の若旦那役や芸事の若先生役をやって欲しいなあと去年の秋以降、愛之助さんの存在を知った時から思っていました。
それも設定を現代に変えたり、東京に変えたりしたものではなく、原作そのままで、船場が船場としての格式を保っていた当時の大阪の設定で。

山崎豊子の小説はかなりベタな大阪弁で、これでもか!これでもか!というぐらい古き良き船場が描かれていて、大阪文化が苦手な人には好まれないかもしれませんが、私は結構気に入っています。

昨年の夏に放送された「女系家族」は、女優さんのイメージがよく合っていたし、面白いドラマに仕上がっていたとは思いますが、設定を現代の東京に変えてしまったのが、不満でした。
そしてもう1つ、決定的に違和感があったのは、老舗の総領娘を手玉にとる踊りの若師匠梅村芳三郎役の高橋克典さんです。
原作のイメージと全然違っていて、ちょっとがっかりでした。

原作の芳三郎は、踊りを生業とする人独特の色気があって、なお且つ、虫も殺さぬたおやかな外見とは裏腹に不動産業であくどいことにも手を染めて、世間知らずの老舗のお嬢さんをコロッと騙すしたたかさと野心を持った人です。

高橋克典演じる芳三郎には野心だけはあるものの、色気やたおやかさは欠けていたように思いましたし、踊りの若師匠を演じるには顔が精悍すぎて、この人だけはどうしても馴染めませんでした。ほかの役者さんが比較的イメージと合っていた分、とても残念だったのですよね・・・

で、去年の秋、「新選組!!」の番宣や「日本の伝統芸能」で、大阪弁で話す愛之助さんを知ってから、「あ~この人が、若師匠役だったらぴったりだったのに~~」
と、もう一度、「女系家族」の文庫本を引っ張り出してきて、勝手に芳三郎役を愛之助さんに脳内変換して読んだりしていました。(完全にドリーム入ってます・・・汗)

それ以外には「ぼんち」の主人公で老舗の一人息子・喜久治も愛之助さんが演じてくれたら・・とこれも勝手に脳内変換しています。
芳三郎よりも、むしろ喜久治の方がぴったり合っているかも。
船場の老舗足袋問屋の一人息子である喜久治は、山崎豊子のあとがきで以下のように書かれています。
「『根性がすわり、地に足がついたスケールの大きなぼんぼん、たとえ放蕩を重ねても、ぴしりと帳尻の合った遊び方をする』いわゆる"ぼんち"」<山崎豊子著:ぼんち「解説(河盛好蔵)」より引用>

「ぼんち」はこれまでにも映画化されて、喜久治役は市川雷蔵だったそうです。
もう一度この作品が映画化される可能性はあまり無さそうですし、あったとしても時代設定や場所を変えた作品にリメイクされそうです。私が見たいのは原作のままの映画かドラマで、愛之助さんに喜久治を演じてもらえれば最高です。
これは夢のまた夢ですね・・・

もう1つ、「口上」についても演目とは全然かけ離れますが、番附の坂田藤十郎特集を見て思ったこと。

若い頃の扇千景がめちゃくちゃきれいで可愛い!しかも本当に気品があります。
私の中では扇千景さんというと、あくまでも参議院議長であり、元国土交通大臣であって、貫禄のある怖そうな切れ者女性のイメージが強かったので、番附の写真は感動モノでした。
構造改革がどうこうとか、国土整備が云々(笑)なんて話をしている「扇大臣」には結構馴染みがあったのですが、「女優としての扇千景」、「歌舞伎役者の妻としての扇千景」がどうも私の中ではまだ結びついていません。

「口上」では、菊五郎さんが冗談で「藤十郎さんと自分の共通点としてどちらも奥様が怖い事だ(笑)」と仰っていましたが、下世話な話、この夫婦、普段は一体どんな会話をしてるんだろ??と口上を見て以来、気になっていました。

先日、「坂田藤十郎-歌舞伎の真髄を生きる」(坂田藤十郎著)を少しだけ立ち読みしたら、その中で、扇さんの事に触れている箇所がありました。
藤十郎さんは扇さんが本当によくやってくれていると感謝されていて、大事に思われていることがよく分かりました。
そして、普段、家庭の中ではお互いの仕事の話はしないとのこと。共働き夫婦として扇さんが仕事をしていくことにちゃんと理解を示されていました。
これを読むと、この二人はいい夫婦なのだなあと感心するとともに、改めて扇千景さんってスゴイ人なのだと思いました。

歌舞伎役者の妻というだけでも苦労が多そうで大変だろうに、国会議員として自分の仕事をこなしていくのは並大抵のことではないと思います。

最後に、今回、一緒に行った養母は若い頃は時々観に行ったそうですが、ここしばらくはずっと離れおり、久しぶりの歌舞伎観劇をとても楽しみにしていました。
大阪松竹座に来るのは、私はもちろん初めてで、養母は映画館が閉鎖されて以来、来たことがなかったそうで、しきりと「新しくてきれいになったわ・・」と感心していました。
でも、この周辺での観劇は手馴れたもので、幕間に食べるお弁当はいつも高島屋の中のお弁当と決めているそうで、待ち合わせ前に買っておいてくれました。

昼の部を通しで観るのはまだ2回目なのですが、やっぱり幕見と違って、ゆったり観劇できるのがいいなと思いました。
by icewine5 | 2006-08-06 20:13 | 観劇・音楽鑑賞・博物館