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晩酌を楽しむような気持ちで日々の思いを書き綴りたいと思います。


by icewine5

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秀山祭九月大歌舞伎の昼の部

先日、秀山祭九月大歌舞伎の昼の部を観てきました。
今回は初めての一等席デビュー(大げさな・・)でした。
今まで3等席や幕見席が多くて、ろくに花道を見たことがなかったのですが、今回は花道を通る役者さんを見ることができたし、舞台もよく見通せて、さすが一等席はいいなと思いました。
五十川晶子さんの「はじめての歌舞伎」では、初心者ほど良い席で見ることを勧められていますが、それに納得です。

相変わらず、筋書きの写真と照らし合わせないと役者さんを判別できないし、細かい演技も分からないので、大した感想は書けませんが、以下、初心者の戯言をツラツラと。




1.「菅原伝授手習鑑 車引」
タイトルだけは、受験の時に暗記して昔から知っていましたが、中身は今回の観劇前に予習して初めて知りました(汗)。
そんなわけで、筋書にある写真と舞台上の役者さんを照らし合わせて、「こっちが桜で、あっちが梅。」と確認しつつ、筋を追っていくので正直精一杯でした。
冒頭の部分なんて梅王丸も桜丸も虚無僧みたいな帽子を頭からかぶっているし、二人とも着物は揃いの紫色の格子柄なものだから、着物の裾が赤か黒か、しか判別手段が無いんだもん・・

絵的には初心者がイメージするステレオタイプな歌舞伎らしい雰囲気でよかったです。

2.「双蝶々曲輪日記 引窓」
相撲好きにとっては、興味ある演目でした。
当時は大名お抱えの力士もいたみたいだし、恩ある主人やご贔屓に対する義理固さは武士に近いものなんだと思いました。
イヤホンガイドでここに出てくる人はみんな良い人ばかりだと、解説されていた通り、それぞれが相手を気遣い悩む姿にホロリとさせられました。
濡髪は4人も人を殺しているので現代の感覚からすれば、良い人というのはどうかというところでしょうけど、武士的な行動原理だと解すれば納得できました。

双眼鏡で濡髪の母親のお幸を見ていて思ったのですが、この演目に限らず、庶民のおばあさん役の女形って、私は結構好きかもしれません^_^;
あまり見慣れない自分の場合、お姫様や若奥様は、双眼鏡や写真で見るとやっぱり男の素顔が透けて見えてしまって、どうしても「男が演じている」というのが先にきてしまうのですが、おばあさんだと「いるいる、こういう雰囲気で喋り方の婆さんw」と、違和感なく楽しめます。特に大阪弁でしゃべるおばあさんは自分の身内を見ているようで好きかも。
というわけで、おばあさんが沢山でてくる作品が観てみたいです(笑)。

それ以外では、与兵衛の立ち居振る舞いが町人風になったり武士になったりと変化するのが面白かったです。

3.「六歌仙容彩」
舞踊ものは、やっぱり自分には向かないみたいです。
着物もきれいで華やかですが、どうしても途中で退屈してしまいます。

それよりも、筋書のちょうど「文屋」のあらすじの下にあった染五郎さんプロデュースの「歌舞伎たいそう」の広告の方が気になってしまいました。
なんだか妙にデジャブと思ったら、その前の週に両国国技館で「相撲健康体操」DVDの広告を見たせいでした。
相撲健康体操は四股を踏んだり等、おおよそ想像はつきますが、「歌舞伎たいそう」って一体どんなのか、気になります。

舞台上では染五郎さんが女官たちと並んで踊っていたのですが、この格好で彼らがエアロビのホームビデオよろしく、体操している光景が脳裏に浮かんでしまい、それがなかなか消えてくれなくて困りました。

駄目だわ・・こんな事を考えているようじゃ「感想」らしきものは、まだまだ書けそうにありません。先は長いです(苦笑)。

4.「寺子屋」
今回、一番楽しみにしていたのはこの演目でした。
観る前にあらすじを読んだ時は、泣けるだろうな~と思っていたのですが、実際に観ると、現代人の親子関係や主従関係に対する感覚とはあまりにもかけ離れすぎていて、涙はでませんでした。
命の重さが身分によってこんなに違うのかと思うと、やるせない気持ちになりました。
親からすれば子供を愛する気持ちは貴族も武士も農民もかわりないのに・・・
登場する人物が皆、辛いのはよく分かるのですが。

もちろん、お芝居としては本当に見ごたえがあって、面白いというと語弊があるかもしれませんが、息をつめて観る感じでした。

イヤホンガイドを聞いて「へぇ~」と思ったこと。
松王丸が首実験のときにしていた、紫色のはちまきは病気であることを表すのですね。
聞き漏らしたのかもしれないですが、なぜ紫色が病気の色なんでしょう??けっこう好きな色なんだけどな~。
再び現れた時に、はちまきをしてなかったのは、さっきが病気のふりだったという事なのですね。


今回初の1等席だったわけですが、最初は何もわからないのに1等席の15,000円はもったいないかなと思っていました。
ただ、15,000円を高いと捉えるかそれ程でもないと捉えるかは観る人によって違うでしょうけど、外国のバレエ団や歌劇場、オーケストラの来日公演に比べれば相対的に割安のような気がします。
有名どころだと、末席のエコノミー席ですら1万円以上したりするし、S席だと3~5万と、「ドッヒャー」な値段だったりするのを考えると、15,000円で半日楽しめるのはリーズナブルなのかもしれません。

文楽だとさらにお得で1等席でも5,700円、能でも正面席でほとんどが1万円以下のようですし、相撲にしても升席Aで一人当たり11,300円。
意外と日本の伝統芸能や国技は割安といえるかもしれません。まあ海外からの来日公演がバカ高すぎるとも言えるけど。

そうは言っても、1万円は1万円・・・。頻繁に観られるものではありません。
これを機に、たまには1等席で観劇するのもいいかと思いました。まあ、息切れしない程度に細く長く、ということで。
by icewine5 | 2006-09-27 22:55 | 観劇・音楽鑑賞・博物館