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晩酌を楽しむような気持ちで日々の思いを書き綴りたいと思います。


by icewine5

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ウクライナ国立歌劇場「アイーダ」

ウクライナ国立歌劇場オペラ(キエフ・オペラ)の「アイーダ」を東京文化会館で観てきました。

先日観た「トゥーランドット」と同じ歌劇場で、出演者は主役のアイーダ(テチヤナ・アニシモヴァ)、ラダメス(ヴォロディーミル・クジメンコ)、アムネリス(アッラ・ポズニャーク)いずれも歌に関しては満足しました。

特に、ラダメス役だったクジメンコは、先日「トゥーランドット」でカラフを演じたベンデロウよりも声がいいな~と思って、家に帰ってからプロフィールを読んだら、ゲスト・ソリストで経歴がすごい人だったのね。
道理で最初の「清きアイーダ」からよく声が通っていると思いました。
(その割に客席の盛り上がりはイマイチだったように感じましたが・・)

また、アイーダ役のアニシモヴァも出番が多いアムネリス役に食われることなく、歌い上げていました。
「アイーダ」の場合、実質的な主役はアイーダとアムネリスの二人と言ってもいいぐらいだし、役柄も衣装もアムネリスの方が派手派手なので、下手をするとアムネリスの方が目立ってしまいます。
でも今回は、1幕、2幕では、アイーダの印象がやや薄かったですが、後半、負けてはいませんでした。



ただ、今回の「アイーダ」は全体的にテンポがゆったり目なように感じました。
ヴェルディの壮麗な雰囲気を出そうとしているのだと思いますが、私はもうちょっと早めのテンポの方が華やかさがあって好きです。
家で聞いているアバド指揮のミラノ・スカラ座の「アイーダ」はもうちょっと軽快で勢いがあるので、それに耳が慣れているからかもしれません。

ゆったりしたテンポと相俟って、もうひとつ、残念だったこと。
出演している団員の数が少ないせいなのか、舞台に華やかさや豪勢な感じがちょっと足りないように感じました。
トゥーランドットではそんなに舞台が貧弱だとは思わなかったのですが、絢爛豪華がウリの「アイーダ」の場合は、ちょっと辛かったです。

「アイーダ」は、2003年に来日したチェコ国立ブルノ歌劇場以来、2度目ですが、それと比べても今回は舞台装置も簡素だし、出演者数も少なく、衣装も総じて地味なのでビジュアル面で、貧弱な感じがぬぐいきれませんでした。
まあ、金額的に他の来日オペラに比べて割安なオペラなので、そこまでお金をかけられないのは分かりますが、やっぱり「アイーダ」は絢爛豪華な舞台がいいです。

特に、第1幕の「勝ちて帰れ」の前の出陣のシーンや、第2幕の凱旋のシーンで、人手不足なのは、かなり厳しい・・・
出陣のシーンもラダメスを先頭に付き従う兵士たちが音楽にあわせて行進するのを期待していたのですが、なにしろ人数が少ないから、指揮官のラダメス一人で戦争に行くのか?(汗)という感じ。

あと、有名な凱旋行進曲のシーンも、戦利品を持った帰還兵たちが続々と宮殿に入ってくるというのではなく、6~7名のバレエダンサーたちが、交代で小さい戦利品を運んでくるだけで、舞台上の神官や女官たちに動きは無し。

せめて、ラダメスが登場するシーンだけは、あっと驚く仕掛けにしてくれよ、と内心祈ったのですが、バレエダンサーの踊りでなんとか華やかさを出そうとして、それがかえって中途半端でした。
本当ならここで、金ぴかのクルマに乗って、キンキラキンの衣装を着たラダメスが堂々と登場するところなのですが、バレエダンサーたちが肩膝ついて、手をヒラヒラ~のちょっと古いポーズ(笑)で頑張ってくれました。
で、肝心のラダメスは徒歩で、チョー身軽に宮殿に戻ってきました・・・
戦争で大勝利を収めた英雄とは思えない身軽な登場の仕方に、ガクッ。

次に捕虜を引き出すシーンでも、ぼろぼろの衣装を身につけた何人もの捕虜が綱につながれ、鞭打たれながら入ってくるのをイメージしていたのですが、今回の捕虜はアイーダの父であるエチオピア王・アモナズロだけ(笑)。
うん、人手が足りないんだよね・・・それでもなんとか豪華に見せようと頑張ってるんだよね・・・と、逆に応援したくなりました。

主役をはじめ、オペラ合唱団の歌は本当に良かったし、S席でも18,000円という破格の安価なオペラで、あまり絢爛豪華な舞台装置や大合唱団を望むこと自体間違っていると思うので、ビジュアルが多少貧弱でも、今回は良い音楽を聴けただけで満足です。
by icewine5 | 2006-11-04 00:59 | 観劇・音楽鑑賞・博物館