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晩酌を楽しむような気持ちで日々の思いを書き綴りたいと思います。


by icewine5

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地獄八景・・浮世百景

先週、北九州芸術劇場produce「地獄八景・・浮世百景」を観に、三軒茶屋の世田谷パブリックシアターに行ってきました。
東京の西の方にはほとんど縁がなくて、三軒茶屋に行ったのは今回が初めて。色々お店もあってにぎやかなところですね~。

世田谷パブリックシアターも想像していたより立派なホールでした。
立派といっても馬鹿デカイわけではなく、ほどよくまとまっていて、私の座った3階席からも舞台をよく見渡すことができました。
ただ、転落防止柵が座るとちょうど目線の先あたりにくるのが、多少の難点かな。

お芝居の方は昨年、桂吉弥さんの落語を聴きに行ったときに吉弥さんが出演されるのを知ってその場で申し込んだものです。
上方落語のエッセンスが沢山つまった面白いお芝居でした。
上演前に流される注意事項のアナウンスまで(一応)関西弁だったりして、上方の雰囲気を徹底的に出そうという意気込み?が感じられました。

以下、ネタバレありの感想です。



ストーリーは「たち切れ線香」の若旦那と小糸の恋愛を中心に、様々な落語エピソードを交えながら展開していきます。
パンフレットには、芝居で引用されている落語ネタとして以下のものが紹介されていました。
「たち切れ線香」「胴乱の幸助」「高津の富」「天狗裁き」「崇徳院」「らくだ」「鷺とり」「鴻池の犬」「ぞろぞろ」「遊山船」「千両みかん」「はてなの茶碗」「住吉駕籠」「いもりの黒焼」「つぼ算」「親子茶屋」「米揚げ笊」「貧乏花見」「不動坊」
<地獄八景・浮世百系パンフレットより>

この中で知識のほとんど無い私が分かったのは「たち切れ線香」と「はてなの茶碗」ぐらい。
他にも何となく聞き覚えのあるネタがあったりして、もしかしたらパンフレットに掲載されている以外のお話も小ネタで使われていたのかもしれません。
落語通の人がこのお芝居を見たら、数倍楽しめるんでしょうね。

主演の佐藤アツヒロさんは、関西弁ネイティブでないにも関わらず、なかなか好演でした。
前に吉弥さんの落語を聴いた時に枕の部分でこの芝居のお稽古の事を話題にされていましたが、吉弥さんが関西弁の発音のコツをアツヒロさんに伝授したのだそうです。
例えば、「○○はいらん」(いらない)というのを関西弁らしいイントネーションにするにはどうしたらいいか。
単に「いらん」というのではなく「イラン人」という時のイントネーションにすると関西弁らしくなるのだそうです。言われてみると確かにそうかも(笑)。

関西出身の自分が聞くと、ところどころ関西弁じゃないところに気付いてしまったりもしましたが、関西人ではない人がこれだけお芝居でしゃべれれば、たいしたものだと思いました。
かなり頑張って練習したのでしょうね。

もともとのお目当てだった桂吉弥さん、最初はどの役が吉弥さんだったのかよく分からず話の途中でようやく瓦版屋と宿屋の主人の二役だったのに気がつきました。
先日、池袋の落語に出ていた吉坊さんは声に特徴があるので、すぐ分かったのですが・・

この吉坊さんの役どころが私としてはかなり面白かった~
小糸から若旦那へのラブレターの運搬役なのですが、毎回「イッヒッヒッ」と気味の悪い笑い声を立ててやってくるのが可笑しくてたまりませんでした。
でも、面白い場面だと思ったのに客席からの反応があまりなかったのはなぜ?

結末部分では「たち切れ線香」の「その後」がこのお芝居のオリジナルとして創作されていたようで、いったん死んだ小糸と後を追った若旦那が閻魔様のおかげで再び生き返るという一味違う展開となっていました。
これはこれで、ちょっとホロリとさせられます。

このお芝居を見てから、ますます落語に興味がわいてきました。ネタとして使われた落語、全部聴いてみたいデス。
by icewine5 | 2007-02-25 02:16 | 観劇・音楽鑑賞・博物館