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晩酌を楽しむような気持ちで日々の思いを書き綴りたいと思います。


by icewine5

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土方歳三資料館主催「第三回講演会 榎本隆充氏」(その1)

日曜日、榎本武揚の御子孫である榎本隆充氏の講演を聴くために、土方歳三資料館に行ってきました。
日野に行くのは去年の新選組祭り以来だから、すごい久しぶり。今回は、新選組行脚の友の関心が既に薄れつつあるとのこと、一人こっそり(笑)参加してきました。

まじめなファンの方に聞かれたら怒られそうですが、私はご講演の内容への関心ももちろんありましたが、それ以上に榎本武揚の御子孫とは一体どんな方なのか、一目実物を見てみたいという軽いミーハー根性で参加させていただきました。

以下、講演内容で覚えていることをかいつまんで。
聞き間違いや聞き漏らしも多々あるかと思いますが、参加されていた周囲の皆様が、非常に熱心にメモや録音をされていたので、きっとそうした方々が詳細なレポをされるでしょう^^;

本題の内容に入る前に、登場された榎本氏を拝見してまず思ったことを1つ。
「さ、さすが榎本武揚に似てる!!」ということでした。眉が太く、全体の風貌もそうだし、なんといっても口ひげが!なかなか渋いオジサマでした。
この口ひげについては講演の最後にご本人自らオチをつけてくれました。

実はこのお髭、3週間前からのばされたそうです。今年8月の函館野外劇は御子孫の方々も出られるそうで、榎本氏も8月5日の公演にご出演とのこと。
五稜郭祭はこれまでに3回行ったし、今年は函館野外劇に行ってみたいとちょうど思っていたところでしたので、俄然、見物する気になってます(笑)



今回のご講演では榎本武揚の一生のうち、「長崎海軍伝習所」「オランダ留学」「戊辰戦争勃発」「函館戦争」までを取り上げ、武揚の足跡を追って貴重なお話をしていただきました。

お話いただいたことのうち、基本的な部分は佐々木譲氏の「武揚伝」で概ね網羅されていました。(あ~「武揚伝」読んでおいて良かった!)
熱烈ファンの方なら周知の事実かもしれませんが、私の場合、中途半端な歴史オタなので、知らない事も沢山あって、これまで本に出ていない事実や榎本隆充氏の推論や見解などもお伺いできたのが有意義でした。

まずは「海軍伝習所」時代。
「武揚伝」にも出ていましたが、武揚は伝習所一期生ではなく、正式には二期生であり、一期の時は聴講生だったことを説明されました。
伝習所時代では今でいう理科系科目を学び、その後オランダへ留学。

オランダでは、これも「武揚伝」に詳しく描かれていますが、法律、医学、科学技術のほか、機械工学、地質学、植物学などなど、よくまあこれだけ頭に入るなあとあきれるぐらい色々学んでます。
まさにエリートです。(あ~、かっこいい 笑)

ここで「さすが榎本さん!」と思ったエピソード。
オランダ留学の最大使命は新しい軍艦を注文し、それに乗って日本に戻ってくることだったわけですが、軍艦には当初、ベルギー製の30ポンドカノン砲を設置する事が幕府との間で決められていたそうです。
ただ、その後、カノン砲よりも性能の良い16サンチクルップ砲というのがあることが分かり(こっちは炸裂弾が飛ばせるらしい?)、武揚は内田恒次郎を通してこれに変更するよう交渉をしたのだそうです。
幕府の決めたことを留学生である武揚が自ら判断して変更交渉を行った点について、榎本隆充氏も武揚が非常に達見であったと評していました。

留学から戻った武揚は異例の昇進を遂げ、海軍副総裁に就任。
大阪から江戸、仙台、函館にいたる1868年正月以降の動きについて、時間を追って説明していただきました。
おなじみの18万両の話なんかも出てきました。

お話の中で新選組、特に土方さんとの接点についても少し触れてくださいました。
土方さんの遠縁にあたる平家の文書によると、「淀川を船で下るときに土方と懇意になった」という記述があるそうで、榎本武揚と土方歳三が初めて出会ったのは大阪城ではなく、それより少し前の大阪八軒家だったそう。
武揚がその後、土方さんを高く評価していたのは、「懇意になれり」という表現でも分かるように、大阪でかなり色々話をし、事前に土方の人となりを見抜いていたからじゃないかとの隆充氏のご説明でした。

まあ、いつどこで会ったのが最初かなんて、研究者じゃない人間にとってはどうでもいい事なのですけど(笑)、やっぱり「実は~」というエピソードを聞くと、些細なことでも興味がわいきてきます。
これも詳しい方なら、そんなことも知らなかったのかを言われそうですね(笑)。

簡単に書くつもりが、ついダラダラになってしまいました。
他にも函館政府についての隆充氏の見解や武揚が北海道を目指した理由など色々面白いお話があったので、続きは後日にします。
by icewine5 | 2007-03-19 00:21 | 歴史・新選組関連