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晩酌を楽しむような気持ちで日々の思いを書き綴りたいと思います。


by icewine5

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聖トーマス教会合唱団&ゲヴァントハウス管弦楽団「マタイ受難曲」

聖トーマス教会合唱団&ゲヴァントハウス管弦楽団「マタイ受難曲」_f0059671_0294197.jpg昨年からずっと楽しみにしていたマタイ受難曲、予想通りのとても素晴らしいコンサートでした。
思いがけない旧友との再会もあったし、大好きなマタイを素晴らしい合唱とオケで聴くことができて、横浜まで出かけた甲斐がありました。

普段、コンサート会場が神奈川というだけで「ちょっと遠いからパス」なんて思っていましたが、実はウチから横浜までだったら40分ほど、みなとみらいホールまででも1時間足らずで行けることに初めて気付いて、私の中のメンタルマップがちょっと縮まった感じです。
甥のいる川崎は田園都市線にはるばる乗っていく遠いイメージがあるんだけど、横浜って意外と近いのですね~

 J.S.バッハ:マタイ受難曲
J.S.Bach: Matthaus Passion BWV244b

合唱:聖トーマス教会合唱団
管弦楽:ゲヴァントハウス管弦楽団
指揮:ゲオルク・クリストフ・ビラー

ソプラノ:ウテ・ゼルビッヒ
アルト:エリザベート:ヴィルケ
テノール:アンドレアス:ヴェラー
バス:マティアス・ヴァイヒェルト
  :ゴットホルト・シュヴァルツ

(コンサートプログラムより抜粋)

以下、簡単に感想です。
専門的なことは分からないですが、普段聞きなれているカラヤン指揮のマタイ受難曲に比べて全体にテンポが速いと感じました。
かといって決して軽い感じではなく、粛々と厳かにキリスト処刑まで刻々と時間がせまっていく緊迫感が感じられてとても良かったです。



マタイ受難曲を今回聴きながら改めて思ったんですが、抽象的な音楽と違って、宗教音楽であると同時にドキュメンタリーの要素があるところが、好きなんですよね。
変な例え方かもしれませんが、NHKの「その時歴史が動いた」とか、報道番組で事件の経過を追うVTRを見ているような感じ。

キリスト処刑に向けて時間経過を追って、福音史家がナレーターになって、関係者の生の証言(キリスト、弟子達、民衆、司祭、など)を紹介しながら進んでいくので、音楽を聴きながら、ありありとその場の状況が見えてきます。
まるで、脳内でお芝居を見ているような感覚です。
今回の演奏はその刻々とせまる「その時」に向けての情景を、私個人的にはとても思い浮かべやすかったです。

ソリストではバスのゴットホルト・シュバルツとソプラノのウテ・ゼルビッヒの声が本当に美しかった~。
あと、最も有名なアリアはもう条件反射みたいにこの曲が始まると、ジーンとこみ上げてくるものがあります。
 「憐れみたまえ わが神よ、この涙のゆえに。
ここをご覧なさい。心と目が、あなたの前で激しく泣いています。」 
アルトのエリザベート・ヴィルケさんは割りと控えめな歌い方との印象を受けました。

個人的にアルトのアリアは「憐れみたまえ わが神よ」以外にも好きなのが多くて後半、キリストの処刑が決まった後のアリアも大好きです。
 
「わたしの頬を伝う涙が無益だというなら、おお、わが心を取りたまえ。
 そして御傷から慈愛の血があふれるとき わが心を捧げの受け皿とさせたまえ。」 

もう一つ、印象的だったのは合唱がとても力強かったこと。
特に一番最後の合唱部分の力強さは、こんな歌い方もあるんだ!と意外であると同時に爽快でもありました。
 「われら涙してひざまづき
墓の中のあなたに呼びかける。」 
この部分の声量は本当に素晴らしく、まさにお墓の中のキリストまで声が届くよう呼びかけているんだと強く感じられました。
そして次のフレーズ
 「憩え安らかに、安らかに憩いたまえ。」 
は前の呼びかけとは対照的に柔らかくささやきかけるような歌い方の対比は見事でした。

席は舞台上手の前方だったため、舞台全体を見渡すには難がありましたが、合唱団の少年達を鑑賞(笑)するには良い席でした。
ドイツ人は大人になるとゴッツイ岩みたいになるのに、子供はホント可愛らしい♪
みんなかわいいんだけど、その中のひとり、カールした長めの金髪の子がいてまさに絵画に出てくる天使みたいでした。

小さい子たちはみんな御揃いのセーラーカラーの制服なんですが、それが良く似合っていました。高校生ぐらいの男の子たちになると普通のスーツにネクタイなんですが、あの可愛いセーラーカラーの制服は何歳までなんだろう?
見た感じでは13~14歳ぐらいまでがセーラーのようですけど・・

ビジュアル的に見ていて楽しいのはもちろん、彼らの挙動を観察するのも面白かったw
自分達の出番ではない箇所では椅子に座っているのですが、10代後半の青年達はさすがに落ち着いてじっとしているのに対して、10歳前後の少年たちはまだやっぱりお子様なんですよね。
時々ごそごそ動くのが微笑ましい^^;
膝に上にひじをのせて頬杖をついたり、楽譜を覗き込んだりして、なんか学校で授業を聞いているときの姿を彷彿とさせるものがあります。
きっとこの子たちも今は一生懸命、マタイを歌っているけど、オフの時間帯はゲームやったり、走り回ったり子供同士ワチャワチャやってるんだろうな~と厳粛な音楽を聴きつつもアホな妄想につい浸ってしまいました。

また、脱線してしまいました(汗)
それにしてもマタイ受難曲は何度聴いてもいい曲です。
素晴らしい演奏に疲れた心がほっと癒されました。
by icewine5 | 2008-03-03 00:34 | 観劇・音楽鑑賞・博物館