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晩酌を楽しむような気持ちで日々の思いを書き綴りたいと思います。


by icewine5

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チェーホフ「かもめ」

赤坂ACTシアターでチェーホフの「かもめ」を観てきました。

チェーホフ「かもめ」_f0059671_233093.jpgチェーホフの原作は読んだことがないし、そもそもロシア文学は「ドクトル・ジバゴ」ぐらいしかまともに読んだことがない状態で、芝居を観に行く資格が本当にあるのか?と自分でも思ったんですが(汗)、ここはミーハーに開き直ります。

目的はズバリ美波さん。
少し前に放映された「有閑倶楽部」の剣菱悠理役で初めて彼女を知って、なんて美しくて可愛い顔なんだ~!!と感動したのが最初のきっかけ。
それまでも、CMなどに出演していたようですが、芸能人に疎いもんで有閑倶楽部を見るまでは全く知りませんでした。
今回のお芝居は主演の藤原竜也くんをみてみたいというのも、もちろんあったんですが、それよりも彼女の演技を生で観たいという思いが強かったんです。

どんな人なのか知りたくて公式HPをチェックしていたのですが、掲載されている写真のどれもなんと綺麗なこと・・・
もしも自由に自分の顔が選べるんなら、絶対、彼女の顔を選びます!というぐらい、もろ私の好きなタイプの顔です。
年齢のわりに大人びたノーブルできりっとした顔立ち、それと同時にたおやかさもあり、親しみやすさやキュートさもあって、本当に別嬪さんです。エビちゃん系の媚びた感じがしないのもポイント高いですw

で、肝心のお芝居の内容についてですが、あらすじや登場人物を直前に買ったプログラムで頭に入れた程度なので、今回、自分が観て、思ったり感じたことは非常に表層的な部分でしかないと思います。
やはり原作をきちんと読んでからみるべきでした。

なので、ものすごく的外れというか薄っぺらな感想(いつものことか・・・^^;)になってしまいますが、せっかく観たので軽く書き留めておきます。




舞台は19世紀末のロシア。作家志望の青年トレープレフは地主の娘で女優志望のニーナを恋しており、自作の戯曲をニーナ主演で上演するも、母親に茶化されたことに腹を立てて、取りやめ。
ニーナは女優になる野心のため作家トリゴーレンとともにモスクワへ行ってしまう。
2年後、トレープレフは新進作家になっているが、ニーナは落ちぶれて故郷に戻り、二人は再開。希望を見出したニーナに対し、絶望したトレープレフは自殺。

とまあ、ストーリーはある意味、単純で単調ですが、その分、彼らの会話の応酬が複雑で抽象的で長い・・・
途中、ニーナと作家トリゴーレンが人生について延々と話し続ける場面や、再開したニーナとトレープレフが互いの生き方について話す場面は、不覚にも睡魔に襲われてしまいました。

比較するのが妥当かどうか分かりませんが、「サド侯爵夫人」や「鹿鳴館」など三島由紀夫の戯曲を観たときは、その言葉の洪水が頭の中にするする入ってきて、聞き惚れてしまって眠くなるどころか、食い入るように舞台を凝視していたのに、この違いはなんなのでしょう。
内容が違うのは当然のことながら、原作を読んでいるかいないかの違いもあるし、翻訳ものと日本文学との違いもあるし、やっぱりこれはチェーホフの原作を読んでみるしかない?

特に後半は単調な場面が延々と続き、原作を知らないと「えっ、ここで終わり!?なんでここで自殺しちゃうわけ?」と、びっくりするほどあっけない幕引きでちょっと面食らいました。
終わってからようやく、最後の場面がこの作品の一番のヤマ場であり、なぜタイトルが「かもめ」なのかも分かりました。

お目当てのニーナ役・美波ちゃんは、1幕目ではみずみずしい少女らしい雰囲気がぴったり合っていました。白いドレスも無垢で清楚な感じでとてもいい。
後半・二幕目の落ちぶれたニーナも前半とのギャップがよく出ていたように思います。
「有閑倶楽部」のヤンチャな悠理役しか知らなかったから、こういう全然違うタイプの役を演じる彼女を観ることができてよかったです。

声の出し方もキンキンしてなくて、自然な感じだったのが好印象でした。
たまに舞台女優さんで、よく通る声なんだけど、劇場全体に届くように声を張り上げるせいか、ものすごくヒステリックに聞こえることがあって、それが私は苦手なんですが、彼女の場合、ちゃんと声も透き通っているんだけど、叫んでいる感じではありませんでした。

藤原竜也くんの演技も生で観るのは初めてなのですが、テレビでもよく見かけるせいか、あまり初めて観た気がしなくて、すんなり入っていけました。
ただ、彼の演じるトレープレフの不安定な性格や言動がどうも私には受け入れにくかったです。
マッチポンプというか一人相撲なところが、観ていてイライラしてきます。
勝手に一人で盛り上がって悩んで怒って落ち込んだあげく、自殺かよ~!
原作を読んだらまた違った感想になるのかもしれません。

最後に劇場について。
新しい劇場ということで、どんなところか楽しみにしていたのですが、見た目の豪華さや快適さよりも、収容人数を優先して、削れる経費は極力削減して合理的に造ったなあという印象です。
とにかくロビーが狭くて暑い!観劇の合間にロビーで寛ぐといった雰囲気は無いので、あくまでも芝居を観るためだけの空間です。
また、トイレの洗面台に石鹸がついていないことからしても、細かいところで経費を節減しているのが分かります。

そのかわり、既存の劇場に比べて前の席との高低差を大きくして、舞台を観やすくなるよう工夫されていたのは、新しい劇場ならでは。
個人的にはトイレに石鹸が無いのは、気持ち悪いんですけど、トイレに石鹸がなかろうと、舞台が観やすいことの方が大事ですもんね。
by icewine5 | 2008-07-10 02:45 | 観劇・音楽鑑賞・博物館