晩酌を楽しむような気持ちで日々の思いを書き綴りたいと思います。


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カテゴリ:読書( 18 )

読書記録(その2)

前記事に続き、今後読む予定の本。
まずは坂の上の雲8巻までと読みかけの本を読み終えるのが目標なので新しい本にいきつくのはまだまだ先になりそうですが・・・

梅原猛「塔」(上・下)

塔 (上) (集英社文庫)

梅原 猛 / 集英社

亡くなった祖父の本棚からもらってきた本。
奈良のお寺や仏教に詳しかった祖父の本棚にはこの種の本が沢山ありました。ところどころに線が引かれていたり、間に飛鳥仏に関する古い新聞記事の切り抜きが挟まっていたりして、いまさらながら祖父が関心を持っていたことの跡を追ってみたくなりました。

石森久雄「ETF(上場投資信託)の授業」

ETF(上場投資信託)の授業

石森 久雄 / 中経出版

マンションのローン支払いで今はなかなか貯蓄が難しいですが、そろそろ老後を考えて蓄財もしなくては!ということで、お金の運用方法が気になっています。
本当は株をやりたいのだけど、忙しい会社員には時間的に厳しいので、以前、会社の上司に勧められたETFを本格的にやってみようかなと思ったりしています。
株に関しては、亡くなった祖母が運用上手で自分が子供の頃、いつも新聞の株式欄をチェックしていた姿を思い出します。今さら遅いけれど祖父にはもっと歴史や仏教やお寺のことを、祖母には投資ノウハウについて色々聞いておくんだった・・・

コンラート・ローレンツ「ソロモンの指輪-動物行動学入門-」

ソロモンの指環―動物行動学入門 (ハヤカワ文庫NF)

コンラート ローレンツ / 早川書房

佐藤優の「交渉術」で紹介されていた動物行動学についての入門書。人間も動物の一種なんだから確かに下手に心理学や啓発本を読むよりも動物の行動について知った方が行動の本質が分かるんですよね、きっと。

香山リカ「しがみつかない生き方」

しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)

香山 リカ / 幻冬舎

「断る力」を読んだらやっぱりこちらも読まないわけにはいかないでしょう^^;
カツマーVSカヤマーと面白おかしく騒がれているけれど、まあ、お二人とも自分自身や本の売り出し方、世間が何に注目するかを察知する能力に長けている点では共通しているように思います。

さて、これらを全部読み終わるのはいつ頃になるのかな。
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by icewine5 | 2010-02-13 23:31 | 読書

読書記録(その1)

昨年から今年に読んだ本の感想を書きたいと思いつつ、忙しさゆえにのんびり書いている余裕がありません。
本腰を入れて書こうとするとダラダラになってしまうので、ここ数ヶ月で読み終わった本とこれから読む本を簡単に整理してみました。

【読み終わった本】
佐藤優「交渉術」

交渉術

佐藤 優 / 文藝春秋

スコア:

書店で帯の宣伝文句に興味を引かれて購入。タイトルからするとノウハウ本のようですが、実際は著者の外務省時代の経験を記録したもので、とにかくこの人が役人の枠には収まりきらない規格外の人物だということが分かりました。鈴木宗男についてもマスコミで報道されていることとは全く違った視点で書かれていて、ちょっと見直しました。
物事を考える時はいつもデュアルな思考が必要だと実感。時間があればもうちょっと詳しい感想を書きたいところです。

山崎豊子「不毛地帯」

不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))

山崎 豊子 / 新潮社

スコア:

山崎さんの小説はほとんど読みつくしたなかで、なぜか未読でした。テレビドラマが始まる前に読んでおこうと思い立ちました。他の作品同様、徹底した調査に基づいた山崎ワールドにすっかりはまり込んで一気読み。ただ、この人の描く恋愛はどうも肌に合わないというか女性のキャラクターが自分好みではなくて、読んでいてイラッとくることがあります。
でも話は本当に面白いのですよね。
年末年始にTちゃんとメールをやりとりしたときに偶然Tちゃんも山崎作品ファンだと知ってちょっと嬉しかったです。

【読みかけの本&時々読む本】
普段、細切れの時間しかないので、あちこちに読みかけの本があります。

司馬遼太郎「坂の上の雲」

坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)

司馬 遼太郎 / 文藝春秋

スコア:

これは通勤電車用。年末のドラマを見て、原作を読んでみたくなりました。現在、1巻の後半、秋山好古のフランス留学時代のあたりです。やっぱり司馬作品は面白いです!

勝間和代「断る力」

断る力 (文春新書)

勝間 和代 / 文藝春秋

スコア:

これはトイレ用。
自分は世に言う「カツマー」では無いけれど、これだけ世間で注目を浴びているからには、どんな内容なのか知っておきたくて読んでみることにしました。軽く読み流せる感じで、ほぼ読み終わりつつあります。
この本と一緒に香山リカさんの「しがみつかない生き方」も買ったので、次に読む予定です。
「カツマーVSカヤマー」、すっかり広告戦略に踊らされています(苦笑)。

友松 圓諦「法句経講義」

法句経講義 (講談社学術文庫 533)

友松 圓諦 / 講談社

スコア:

これもトイレで時々読む用。自分自身への戒めとして、また、生き方指南として読んでいます。やっぱり私には人生教訓として、カツマー本より法句経の方が合っているみたいです。

「回想の小野アンナ」

回想の小野アンナ―日本のヴァイオリニストを育てて半世紀

音楽之友社

リビングルーム用。
以前、このブログでも書いたことのあるロシア人ヴァイオリニスト小野アンナさん(こちら)の家族や教え子たちによるアンナさんの思い出を集めたものです。彼女の生涯が気になって購入したもので、食事中や食後にパラパラめくっています。この前も書いたように、アンナさんの人生は映画か小説にしたらきっと面白いと思うんだけど・・

ここでちょっと余談。
小野アンナと小野ヨーコさんが血のつながりのない伯母と姪の間柄だというのは以前も書きましたが、その後さらにチェックしたところ、小野ヨーコさんと15代片岡仁左衛門さんが実は従兄弟同士の関係にあることを知ってかなりびっくり。
13代の仁左衛門が養子だったのも、実の父がヨーコさんの祖父である安田善三郎だったことも私が知らなかっただけで、歌舞伎に詳しい方なら当たり前の事実なのかな?

長くなったので、これから読む本については次のエントリーで。
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by icewine5 | 2010-02-12 00:15 | 読書

「ママはテンパリスト」&近頃のお子サマ事情雑感

今週末、弟夫婦の甥2人、妹夫婦の甥1人、上から3歳、1歳、0歳の3人(というよりも3匹!?)が実家に集結します。
ミニ怪獣が3匹・・・一体どうなることやら(笑)
伯母としては、元気な可愛い甥たちがはしゃぐ姿を見るのは嬉しいものです。

と同時にクリスマスシーズンということで出費も3人となるとかさむわけです。
でも、こういうプレゼント選びは楽しいし、出費といってもちっとも惜しくはありません。
今回はそれぞれ読み聞かせの絵本と服をプレゼント。女の子だったら服選びもさらに楽しいのだけど、男の子は服には全く興味なし。単なる自己満足です。
プレゼントの服を選ぶたびに思うのですが、子供服って本当に高いですね・・・。ちっちゃなカットソー1枚で5000円とか1万円するんだから驚きです。
高いなあ・・と思いつつ、結局、PETIT BATEAUで、それを着た甥の姿見たさに3人分買ってしまいました。もう完全に伯母バカです(苦笑)

時代はちょっと遡りますが、学生時代、学校の近くでセレブママさんに手を引かれた子どもが何かに躓いて転んだところに遭遇したことがあるんですが、そのママさん、子どもに向かって「駄目じゃない!お洋服が汚れるでしょ!」と言ったのです。一緒にいた友人と私は後から「私達が子供の頃って汚れて困るような洋服なんて着なかったよね・・・」と呆れるやら、感心するやら。

まあでも今にしても思えば、高いブランド物の服を着ていたとしたら、確かの「お洋服」の心配をしたくなる気持ちも分からないではないです。

もう1つ、ここ数年、子供服売り場を頻繁にチェックするようになって思うことがあります。
今時の子供服って男の子用も女の子用も昔と違って、大人のデザインをそのまま小さくしたようなシンプルで大人っぽいデザインが大半なのですよね。自分の子供の頃とは随分変わったなあと思います。

もっとも、自分の子供時代は高い既製服よりも親の作った服の方が多かったですが・・・。今でも子供の頃の服で覚えているのは母の作ってくれた服なんですよね。どんな高価な服よりもやっぱり親の手作りに勝るものはありません。

それに、あの頃は今と違って、女の子の服だと既製服も母や祖母が作ってくれた服ももっとフリフリなのが多かったような。
今でこそ女の子でもジーンズなんて当たり前ですが、実は自分がジーンズをはくようになったのは、大人になってから。子供の頃ははいたことがありませんでした。
子供の頃の写真を見返すと、胸元や裾にフリルがついていて、腰まわりをリボンで結ぶキャンディが着ていたようなワンピースで、髪の毛はカラフルなリボンで結んでいたりするのが結構あって、今の感覚からすると結構ぶりっ子な服装だったんだなあと思います。しかもその格好で猿のように木登りしたり、泥遊びして野山を転げまわっていたんだから、笑っちゃいます。
当然、件のセレブママさんみたいに「お洋服が汚れる」という理由で怒られた記憶はありません(笑)。

服の嗜好が今と昔で変わっているように、子育てについても随分色々かわっているようで、甥たちの成長を見ていると興味深いです。自分自身が子育てすることは無いだろうけど、小さな子供達と接するのは気持ちも若返るようで楽しいものです。

そんな私が最近珍しくはまった漫画がこれ。

ママはテンパリスト 1

東村 アキコ / 集英社


美容院でパラパラめくっていた雑誌でこの漫画の広告をみたのがきっかけです。
美容師さんが私の読んでいるページを見て「それ、すっごく面白いですよ~!」とのこと。この美容師さん、若いママさん向け雑誌で子どもモデルの髪型を担当する機会が多いらしい。
今時のママさん事情に詳しい人が面白いと言ってるし、ウチの甥たちもちょうどこの年代だし、ちょっと興味があって買ってみました。

この作者さんの子育て奮闘記は普通の育児書みたいに教訓じみたところがなくて、子供の有無に関わらず楽しめます。
絵も可愛いし、主人公である赤ちゃん・ごっちゃんとお母さんのやり取りやエピソードの一つ一つがさすが子を持つ母の描いた漫画だと感心します。私も甥の事を思い浮かべて、「うん、うん、そうだよね~。これ、うちの甥も言いそうだよ~。」なんてニヤニヤしながら読んでしまいました。
独女の自分が読んでも色々と思うところがあるんだから、同じ年頃の赤ちゃんを持つママたちに人気の漫画なのも納得です。

「ママはテンパリスト」シリーズも面白いですが、ごっちゃんの保育園での生活を描いた「テンパリスト☆ベイビーズ」もまた秀作です。

テンパリスト☆ベイビーズ

東村 アキコ / 集英社

なんといっても赤ちゃんの視点に立ったモノローグが絶妙で、赤ちゃんたちの世界にも色々とストレスや派閥や確執があるんだよね~と思えてくるのです。
実際、ウチの甥の保育園話を聞いても、「△△くんは○○くん(じぶんのこと)をやっつけようとするの。」(甥)、「で、○○はどうするの?」(私)、「○○くんはたたかってるの!」なんて言ったりしてるし、2歳や3歳で親元を離れて社会生活をするんだから楽しい反面、子供にとっては色々大変なこともあるよねえ、大好きなお母さんにもっと甘えていたいだろうに甥は偉いなあ・・と常々思っていました。

そうした保育園生活がこの漫画ではユーモラスな台詞と表現で生き生きと描かれているのです。
私個人的には、「テンパリスト」シリーズよりもこの「テンパリスト☆ベイビーズ」の方がツボでした。

オムツやトイレネタなんかも、そうか~、赤ちゃんの視点にたったら「トイレ」というのは「パパやママが行く聖域」であって「オムツをしないでどうやって用を足すというんだ!?」という感覚なんですよね。

保育園に行ったとたんにこれまでの「自分が世界の中心」という世界観が崩れるというのも納得。
兄弟がいれば保育園に行かなくてもその点は自然に身につく感覚だろうけど、一人っ子の場合、自分中心で世界がまわっているわけではないとう感覚っていつ頃身につくものなんでしょう?
などなど、色々と考えさせられることも多い漫画でした。
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by icewine5 | 2009-12-18 00:37 | 読書

数日前の時事ネタから

先日、ミス・ユニバース世界大会決勝でベネズエラの女性が優勝しましたね。
いや~、本当に華やかな美人!ああいう美人に生まれるってどんな気持ちなんだろう・・・
2年前に1位を獲得した森理世さんも堂々とした物腰が格好良くて素敵だったし、毎回、優勝する人は皆さすが!と思える華やかさがあります。

残念ながら今回の日本代表の宮坂さんは上位15位入賞なりませんでしたが、事前の厳しいトレーニングに耐え、世界中から集まった自己主張の激しい派手なミス達の中で数週間、頑張りぬいたのですから、心から拍手を送りたいです。

なにしろ、今回は大会前から例の衣装で何かと物議を醸していたから、悪い意味で注目度が高くなってしまって、その分、彼女にとって不利な状況だったのは少し気の毒でした。
あの衣装は確かにどう見ても下品だし、センスの悪さにはがっかりでした。
彼女にあれを断固として拒否する勇気があれば、また国内の評価も違ったんでしょうけど・・・

ただ、ニュース掲示板などを見ていて思うのですが、大学のミスコンなんかはそうでも無いのに、このミス・ユニバース世界大会に関しては、なぜあれほどバッシングが強いのでしょう。
2年前のミスの森さんにしても、私は素直にスゴイ事だと感心したし、今までの日本女性には無い格好良さと舞台映えする独特の美貌が素敵だと思いましたが、世の評価は違ったようです。
ブスだとか、生意気だとか、日本女性らしくないなどなど、あのバッシングの酷さには本当に腹が立ちました。
成功した人に対して素直に賞賛の気持ちを示せないで、ケチばかりつける嫌な人たち・・・

まあ、「出る杭は打たれる」という諺があるぐらいだし、女性に対して可愛らしさや幼稚さを求める保守的で未成熟な一部の日本男性、(と女性)の方々からすれば、森さんみたいな女性は最も好ましくないタイプなんでしょうけど(苦笑)。
なにしろ、いい年してナントカ星から来たと舌ったらずで幼稚くさい言動をするような女やお馬鹿タレントなる女性たちがもてはやされ、テレビの画面を占拠しているような国ですから・・・

森さんや宮坂さんなど日本代表に対するバッシングも酷いですが、ディレクターのイネス・リグロン氏に対する批判もすごいですね。
こういうタイプの女性が保守的な人たちから嫌われるのはよ~く分かります。
確かに彼女の著作やインタビュー記事などを読むと、自分の価値観を上から目線で押し付ける傲岸不遜で高慢な面があるし、日本文化や日本女性の良さを評価しつつも欧米より下に見ている所があるとは感じます。

ですが、リグロンさんの書いた「世界一の美女の創りかた」を読むと、彼女が理想とする女性像や生き方に対する主張でものすごく共感できる部分も結構あるんですよね。

世界一の美女の創りかた

イネス・リグロン / マガジンハウス

この本、なかなか面白かったです。
別に自分が美女になれる(爆)なぞというおこがましい野望を持ったわけではなく、単に彼女の発する刺激的な言葉に興味を持っただけなんですが(笑)

まず、なんといっても日本でもてはやされる「かわいい」や「モテ」をぶった切ってくれたこと!
例えば、こんな文章です。(いずれも「世界一の美女の創りかた」より)
・「日本の男性やマスコミがもてはやす『モテ』や『かわいい』は、世界水準の女性の魅力ではないのよ。・・・いつまでも10代の子供のように、未成熟で、個性のない女の子なんて、外の世界では女性として見向きもされない。」

・「「かわいい」から「かっこいい」へ。」
「日本の『かわいい』には『おばかさん』の意味もこめられているような気がしてならないの。日本の男性たちが女をコントロールしやすいように、そういったイメージを押し付けているんじゃないかしら。それに女性たちが何の疑問も抱かずに従っているのであれば、とても残念だし、早く自覚を持って考えを改めるべき」

・「知性は女の美を引き立てる。」
「日本の国内には、若い女性が社会情勢について語ったり、考えを示すような場がほとんどありませんね。それどころか男性や保守的な婦人たちから『生意気だ』と言われたり、『かわいいおばかさんでいればいい』とイメージを押し付けられることすらある。」
この考えこそ、私が昔から思っていたことだったので、「よくぞ言ってくれました!」と拍手喝采です。

あとは歯並びの大切さを主張しているのも共感できる点の1つです。
 「歯医者にお金をかけましょう。あなたたちはバッグにお金をかけるんじゃなくて、歯医者に行って歯をきれいにして、美しい笑顔を作りましょう。そうすればよりいい仕事がもらえて、高いバッグが買えるでしょ。だから「まずは歯から直しましょう」とみんなにアドバイスしています。自分の歯に自信を持てれば、笑顔も難しくないですよ。」
(ASCII.jp×MacPeople Apple Storeイベント「Dream Classroom」 「「自分を愛しなさい」 イネス・リグロンかく語りき」より引用)
私が歯を矯正したのは、まさにこの思想から。
30代の初め、同じ100万円を使うのであれば、1個10万円のバッグを10個買うよりも一生の財産となる歯並びを美しくする事を私は重視し、価値があると考えました。
最近では日本でもだいぶん歯の矯正に対する意識が変わってきたと思いますが、それでもまだまだ、美しい歯並びの重要性を十分には理解されていないような気がします。
せっかく綺麗にお化粧して素敵な服やバッグを持って、おしゃれしているのに、口を開くと「あ~あ」と思う女性をよく見かけますもん。「そんな高い洋服着るよりも、そのお金でまず歯医者に行けばいいのに。」と内心、おせっかいながら思ってしまいます。

それ以外にも、日本女性が足を小幅にズルズル引きずり、肩と腰をだらしなく落とした姿勢を指摘し「スピーディーに歩く。」事を勧めている点も大いに賛同できます。
これは私自身、姿勢が良くないので本当に気をつけなくちゃいけないと思うし、たまに海外旅行に行って、日本女性の姿で一番気になるのも歩き方の悪さなのですよね。

私みたいにたま~に海外旅行に出かけるだけの人間でも、以前からヨーロッパの街中で見かけるごく普通の若い女性達が魅力的なのには感心することが多かったです。
決して高価な服や装飾品を身につけているわけでもないし、バッグだってブランド物を持ち歩いている人なんて滅多に見かけない。目鼻立ちの違いは当然あるけれど、それだけではない何か日本の女性に無い華やかさと成熟した魅力やオーラを持った人が多いように思うのです。

1週間程度の旅行でも日本に帰国した直後は比較する感覚が敏感になっているせいか、街中で見かける日本女性だけでなく、テレビに出ている芸能人の女性ですら野暮ったく子供っぽく見えてしまうことがよくあります。
みんな確かにきれいできちんとした格好をしているし、ヨーロッパで見かけた女性達より遥かに高価なものを身につけているだろうに、全体の印象として、なぜかもっさりした感じがいつも以上に眼についてしまうのです。(とりあえず、自分の事は棚に上げてます^^;)

その原因は何だろう、何が違うんだろうと考えた時に、姿勢と歩き方の悪さ、かわいくてきれいで質は良いけれどどこか幼稚臭い服、見た目の幼さと「女の子」ファッションに不釣合いなブランド物のバッグ、しゃべった時に見える歯並びの悪さ、間の抜けた喋り方、などが影響しているように思ったのです。
決して顔の美醜の問題だけでは無いんですよね。

だったら、自分だって顔そのものはどうしようもないけれど、それ以外の事なら自分の意識と努力で良くできる、そんな風に思って30代の初めに矯正を始めて数年、そこにリグロン氏の本でまさに自分が思っていた事が書かれていたわけです。

ミス・ユニバースの事から話がどんどんそれていってしまいました。
何かと注目をうけた日本代表やリグロン氏、色々な価値観の人がいるのだから批判も出てきて当然だと思うけれど、彼女達は理想の女性像や日本女性についての既成の価値観とは違った美の価値基準も存在することに気づかせてくれました。
彼女達のポリシーには参考になる部分もあるのだから、日本的な価値観と異なるのを批判するだけではなく、取り入れるべき考え方は自分のものにするといったように、常に柔軟な思考を持っていたいものです。
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by icewine5 | 2009-08-29 17:55 | 読書

アガサ・クリスティー「さあ、あなたの暮らしぶりを話して」

アガサ・クリスティーのノンフィクション作品「さあ、あなたの暮らしぶりを話して」を読んでみました。

著名な考古学者であった夫のマックス・マローワンとともに第二次世界大戦前に数次にわたる発掘旅行で訪れたシリアの発掘現場での暮らしぶりを描いた作品です。

さあ、あなたの暮らしぶりを話して (クリスティー文庫)

アガサ・クリスティー / 早川書房

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この本を読んだ最初の動機は、アラビアのロレンスのファンの方ならピンとくるでしょうが、クリスティー女史の旅行記の中に遺跡発掘の現場監督ハムーディが登場するという、ただそれだけ(笑)。
この現場監督ハムーディは、アガサの夫マックス・マローワンと同じく考古学者だったT.E.ロレンスが、第一次世界大戦前の発掘調査に参加した時にもやはり現場監督をしていて、ロレンスも大変世話になったそうで、ロンドンにも招待したというのはロレンスファンにとっては有名(?)な話。

神坂智子さんの「T.E.ロレンス」では、大変渋いハムーディが登場しますが、あくまでもフィクションだと分かっていても、格好いいなあ・・・と思ったものです。

T・E・ロレンス (1) (ウィングス文庫)

神坂 智子 / 新書館

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漫画の中ではロレンスやファイサルよりも先に殺されてユーフラテスに流されてしまいますが、実際のハムーディは1930年代も元気に発掘現場でマローワン夫妻のお世話をしています。
彼女の旅行記に出てくる彼は、とっても親切ないいオジサンでしたw
しかもヤーヤとアラウィという二人の息子までいたんですよね。ついでに彼がどこからともなく現れ、消えていったのではなく、ジャラーブルスという故郷があった事も分かりました。
今まで神坂さんの描くハムーディに慣れ親しんだ身としては、定着していたイメージを覆されて、かなり衝撃的でした(笑)。(←もう、これは「T.E.ロレンス」を読んだ人にしか分からない衝撃だと思う・・・^^;)

とまあ、最初はハムーディ目当てで読んだのですが、それを抜きにしても、当時の発掘現場の生活や発掘隊メンバー、現地で雇用されたアラブ人やクルド人、アルメニア人の作業員や使用人の様子が生き生きと描かれていて、本当に面白い作品でした。

発掘の専門的な話ではなく、あくまでも考古学者の夫につきしたがって慣れないシリアの地で生活する妻アガサの立場で、日々の出来事が記されているので、考古学の知識が全く無くても充分に楽しめます。

さすが推理小説の大家だけあって、登場人物達の特徴を非常に分かりやすく捉えて表現しているし、ノンフィクションでも、ちょっとした日常のエピソードやハプニングが読者に「一体何事が起こったの!?」と思わせる書き方なので、読んでいるうちにシリア発掘隊の暮らしぶりにぐいぐいと引き込まれていきました。

何よりもアガサがこの発掘隊での暮らしを楽しみ、夫マックスをはじめ発掘隊のイギリス人だけでなく、現地の使用人や作業員達に対しても暖かな眼差しを向けているのが、とてもよく伝わってくるのです。
アラブ人との生活習慣や文化の違い、言葉の通じない不自由さ、不衛生な住まいでのとんでもないハプニングなども含めて、実際はかなり大変な状況だったろうに彼女の筆にかかると、どれも楽しい出来事のように見えてしまうのだから不思議です。

それと、翻訳者の深町眞理子さんの日本語訳がとても良いのもあって、アガサの絶妙なユーモアセンスもうまく表現されていて感心しました。電車の中で読んでいて、可笑しくてニヤニヤしてしまうのを抑えるのが大変でした^^;

これ、ドラマ化したら楽しいだろうなあ・・・

以下、旅行記の中で出てきた大勢の登場人物のうち、印象に残った人たちについてかいつまんで感想です。

やっぱりまずはハムーディ。
登場するのは主に前半部分で、マックスが発掘すべき遺跡を探す予備調査の旅に同行します。
ベイルートのアガサとマックスの宿泊先にいきなり明け方5時半に息子2人を引き連れてやってくるんだから、そこでまずびっくりです。
マックスはハムーディとはこれまでの遺跡調査でも一緒に仕事をしている旧友だそうで、予備調査の旅の間も歌ったり笑ったり、面白い話をしたりと、とても賑やかで楽しそう。
(お喋りで賑やかなハムーディなんて、神坂版からすると想像がつかないです・・・笑)
でも、彼らの旅の様子を知ると、恐らく実際のT.E.ロレンスとハムーディもこんな感じで賑やかにワイワイ仕事してたんだろうなあ・・という気がしてきます。

彼は現場監督ということなんですが、これを読むまでは現場の作業員達の班長レベルだと思っていたんですが、アガサの記述によって、実はもっと大きな役割を果たしていたことが分かりました。

いわば、現地の人との交渉役をやるなど調査旅行コーディネーターでもあり、発掘隊の現地使用人や作業員のリクルーターでもあり、遺跡ツアーコンダクターでもあり、遺跡鑑定の助手でもありと、単なる「現場監督」という以上の仕事をしているんですよね。
なるほど、ロレンスがロンドンまで招待しただけのことはあると、ようやく飲み込めました。

そのハムーディの息子がヤーヤとアラウィ。
長男のヤーヤは「幸せそうな大型犬」、だとか「ひとなつっこい犬のようだ」と形容されています(笑)。
次男のアラウィはすばらしくハンサムなんだけど、短気で喧嘩っ早いそうです。
この二人も現場監督の仕事をしていて、後半は故郷に戻ったハムーディのかわりに彼らが監督の仕事をしていたようです。

このヤーヤとアラウィ兄弟の従兄弟の老アーブド・エス・サラームが笑えます。
彼は常に強固な便秘に悩まされていて、アガサの夫のマックスに便秘について「熱っぽく長広舌をふるいつづけ」たり、「その問題を徹底的に論じ」あったりするそうで、アガサの書き方がなんとも絶妙に面白い(笑)
食習慣のせいなのか、作業員たちは常に便秘の症状を訴えているそうで、マックスは彼らにフランス軍からもらった馬の便秘に効く薬(爆)を与えたりしたそうな。

それ以外にも休憩時間中に作業員達を集めて教訓的な訓戒をたれたり、夜中まで陽気に踊り続けたりと、とにかくハムーディといいアーブドといい、この一族はかなり陽気でお喋りだったのがよ~く分かりましたw

彼ら以外の登場人物も本当にみんな個性豊かで人間味にあふれています。
書き出すとキリがないのですが、一人だけ。

後半に登場する運転手、兼、会計係?のミシェル。この人物、「エコノーミア」が口癖の吝嗇な男で、安いからと言って腐りかけのオレンジを大量に買い込んだりしては、アガサやマックスから叱責を食らうのですが、お金の勘定だけは得意なんだそう。
これを読んでピンときたのが「エロイカより愛をこめて」のドケチなジェイムズ君。もしかして彼のモデルってこのミシェルだったりして(笑)

エロイカより愛をこめて (34) (プリンセスコミックス)

青池 保子 / 秋田書店


最後に印象に残ったエピソードを1つ。
彼らが移動の途中で出会った通りすがりの老人が、マックスやアガサたちに「今、この国はどこのものになっているのか」と尋ねたんですね。
マックスが20年前の第一次世界大戦以来、トルコの領土ではなくなったことを話しても、その老人はその当時、「軍隊が行き来したのを見たが、それが戦争だとは全然気がつかなかった」のだそうです。
実際にこの地に住まう一般の人々とは無縁のところでヨーロッパ列強によって、国境線が引かれ、支配されていったのだと思うと複雑な気持ちです。
アガサはこの旅行記では政治的な背景については一切触れず、あくまでも発掘隊での暮らしぶりを表現していますが、ちょっとした文章の間に当時の複雑で不穏な政治状況が見え隠れしていました。

彼女の自伝でも当時の発掘旅行の話が書かれているようなので、いつかそのうち読んでみたいです。
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by icewine5 | 2009-05-18 00:18 | 読書

完全版 知恵の七柱を拾い読み

ここしばらく年度末業務に追われて非人間的な生活を送っています・・・
睡眠不足が続くと、集中力はなくなるし、気の進まない仕事だと、気力もなくなって余計にダラダラしてしまうし、もう早くこの状態から抜け出したいです。
せめて週末ぐらいは息抜きしなくては。
明日はちょっとしたお楽しみも待っているので、リフレッシュ!リフレッシュ!

で、そんな私の平日のささやかな楽しみといえば、帰宅後、夜中に遅い食事をしながら、T.E.ロレンス著「完全版 知恵の七柱」(現在4巻まで刊行済み)をぱらぱらめくって、遠い砂漠に思いを馳せること(^^ゞ
そう、相変わらず、復活したアラビアのロレンス熱が続いています。

完全版 知恵の七柱〈1〉 (東洋文庫)

平凡社

「知恵の七柱」は昔、別の翻訳版を斜め読みしたことがありますが、少しとっつきにくい翻訳だったので、途中で早々に挫折してしまいまいした。
ですが、今回、新しく発行された完全版は、翻訳者が違うとこうも違うのかというぐらい読みやすいです。

とは言っても、映画「アラビアのロレンス」みたいに、アラブはハリト族のアリとホウェイタット族のアウダだけしか登場しないならいいのですが、実際の登場人物は非常に多い上に、みんな似たような長ったらしい名前だし、地名も色々出てくるので、読み解いていくのはなかなか大変なんですけど、それがまた読む楽しみだったりもします。

まあ、私の目当ては、映画の影響と言われようと、神坂智子さんの「T.E.ロレンス」の影響と言われようと、断然アリですのでw、彼の出ているところをまずは拾い読みしています。

T・E・ロレンス (1) (ウィングス文庫)

神坂 智子 / 新書館

スコア:


映画のアリのモデルとなったハーリス族の若きシャリーフ・アリー・ブン・アル・フセインが実際にロレンスと行動を共にしたのは、1917年11月、アズラク城を拠点に活動した非常に短い期間ですが、大変魅力的な若者だったらしく、彼の人となりについて結構詳しく描写されていて、なかなか面白いです。

例えば、こんなエピソード。
アリはたいへん力持ちだったようで、「跪いて手のひらを上にしたまま地面に腕を伸ばし、両手に男を一人ずつ載せて立ち上がれるほどだった」そうです。
そんなことして、何の意味があるの?という疑問は置いておいて(笑)、この様子をオマー・シャリフのアリか、神坂版の三つ編みアリのどっちで想像しても、なんだか笑えます。

で、今回改めて読んでみて、ほほぅ!と思ったこと。
アリの生没年が注釈に出ていたのですが、生まれは1895年(あるいは1898年)、没したのは1955年。
ということは、アズラクでロレンスと協働していた1917年当時、まだ22歳かもしくは19歳だったってことか~。若いッ!
生まれた年に3年の誤差がありますが、どっちにしろ二十歳そこそこの若者だったわけですよね。

そもそも、映画のイメージからするとアリはロレンスと同世代の30手前ぐらい、神坂智子さんの「T.E.ロレンス」版アリは、映画よりも若い感じですが、それでもせいぜいロレンスより3~4歳下の20代後半ぐらいイメージ。
なので、勝手にロレンスと同世代と思い込んでいたのですが、実際はロレンスと10歳前後も離れていたことにまず驚きです。
その年でファイサルの士官として、それなりに責任のある任務を任されていたんだから、相当有能な若者だったのは間違いなさそうです。いや~、本当にこの時、20前後だったのかと疑わしくなるぐらい、仕事の重さと年齢がつりあわない感じがします。

そこで、ふと思い至ったのですが・・・
年齢的には、ロレンスよりもむしろ、あのダーウードやファッラージュに近い世代なのかも!?どうもピンとこないですけど(笑)。
(この二人組は実際の写真で見た感じだと10代後半ぐらい。彼らのエピソードがまた本当に愉快でバカっぽ過ぎて、とっても楽しいのでw、また別エントリーそのうち。)
まあ、若くして一族のシャリーフであるアリと一介の従者のダーウード、ファッラージュでは、いくら年が近いといっても部族も違えば、身分も違い過ぎるので、お友達にはなり得ないんだろうけど。

で、さらに気づいたのですが、1917年時点で19か22歳ってことは・・・
ええっ!もしかして、アリって、あのS.Aの正体とされるダフーム(1896年頃の生まれ)とほぼ同じ年か、それよりもさらに若かったってこと!?
う~ん・・自分が気づいていなかっただけとは言え、結構、衝撃的なんですけど(笑)。
ダフームって、私の中では永遠に10代の美青年のイメージが定着してしまってるもので・・・。

要するに、ロレンスがアラブで活動していたころ、年齢順にダフーム、アリ、ダーウード&ファッラージュあたりが、みんな10代後半から20代前半で同世代だったということ。
今まで何で気が付かなかったんだろう!

その事実を踏まえて知恵の七柱のアリの描写を読むと、確かに年の離れた生命力溢れる若者を観察(というか賞賛? 笑)する視点なんですよね。

彼がいかに魅力的で、美しく、完璧な肉体と天性の典雅さを持った真の首長だったか、いかに若々しいかを要所要所で結構くどくどと書いているんですけど(笑)、その描写の仕方がどうも私には三島由紀夫が凛々しい若者を描く時の視点に似ているように思えてしかたないのです。
今まで全然結びつかなかったのですが、なんか三島とロレンスに同じ匂いを感じるのですが・・・

とまあ、オタクっぽいことをあれこれ楽しく考えながら、日々のささやかな楽しみとしています。
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by icewine5 | 2009-03-14 17:59 | 読書

山崎豊子「二つの祖国」感想

この秋頃から読み始めて、遅遅として進まなかった「二つの祖国」(山崎豊子)をようやく読み終わりました。
上巻は一気に読み進められたのですが、中・下巻あたりから話が広がりすぎて、イマイチ集中できず1日2~3ページのペースで下巻の極東軍事裁判関連の記述はほとんど斜め読み&飛ばし読みでなんとか最後までたどり着きました。
二つの祖国〈上〉 (新潮文庫)
山崎 豊子 / / 新潮社
スコア選択: ★★★★

「沈まぬ太陽」を読んだときも思ったのですが、山崎さんの後期の社会問題を扱った作品は、話が冗長になりすぎて焦点を充分に絞り込みきれていないように感じる時があります。
もちろん、面白いことは面白いのですが・・・

ものすごく膨大な資料にあたって、綿密な調査をした上で作品を完成させたのは読んでいても分かるのですが、調査で得られた情報を詰め込みすぎて、結果的にまとまりに欠けてしまっているのはちょっと残念。

自分がレポートや論文を作るときもそうなりがちですが、沢山の文献資料にあたると、せっかく得た情報だからと、どうしてもあれこれ詰め込みたくなるんですよね。
削ることの難しさは常日頃感じています。

そういう点では、初期の船場モノの方が小説としてのまとまりと面白さは優れているかと思います。
これまで読んだ山崎作品の中で、自分にとってのベストは「女系家族」。
船場の古い女系家族をテーマにした小説は彼女の十八番。
登場人物も他の後期の小説のように類似性はあまり無く、性格描写の描き分けやストーリー構築もしっかりできています。
鍵となる遺産相続についても、単なる資料の詰め込みではなく法律の解釈をうまく作品の中で消化して、推理小説的な緊迫感を生み出しているし、最後の大どんでん返しにつなげているところは見事だと思いました。

さて、本題の「二つの祖国」。

More(ネタバレあり)
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by icewine5 | 2007-12-06 23:32 | 読書

絵本

現在、1歳9ヶ月の甥にクリスマスプレゼント兼お年玉として、何をあげようかと思案中です。
1歳前半までは動物や乗り物、身の回り品などのカードを見て喜んでいたようですが、最近は義妹の話によると絵本が大好きなのだそう。
先月、実家に遊びに来たときも用意しておいた絵本を興味津々で見ていました。

それにしても、この時期の著しい成長ぶりには目を見張るものがあります。
2~3ヶ月会わないだけで、語彙がものすごく増えているし、知的好奇心の旺盛ぶりと行動力には驚くばかりです。
特に動物や乗り物の名前を沢山知っているのはびっくり。
やっぱり男の子だから興味の対象は動くものなのかもしれないし、弟達がアウトドア派というのも影響しているかも。

f0059671_23431517.jpgこちらは一緒に遊びに行った千葉市動物公園。
ヤギとひつじの広場ではヤギにえさやりが出来たんですが、ちょうどヤギは甥の大好きな動物w
「やぎ~っ!」と呼びかけつつヨチヨチ追いかけていき、「どうぞ!」なんて言いながら餌をあげる様子が本当に愛くるしいのです。

夏頃までは食べ物や体の部位などの名詞と「重い」「おいしい」など形容詞がメインだったのが、10月に会ったときは動詞もちらほら。
ごはんつぶを床にこぼした時に「おっこった、おっこった」と一生懸命訴える姿と舌ったらずな喋り方がなんとも可愛いんだな♪

やばっ、伯母バカ丸出しになってる、自分(汗)。

話を元に戻して、プレゼントはやっぱり絵本がいいかと思い、いくつか候補を出してみました。
選択基準は最近の本ではなくて、自分が幼い頃に読んでもらって面白かったもの。

一番大好きだったのがこちらのせかいにパーレただひとり
イェンス=シースゴール / / 偕成社
スコア選択: ★★★★★
ある朝、パーレが目を覚ますと世界にひとりぼっち。最初は好き放題して楽しんでいたのですが、やっぱり一人じゃ生きていけないということに気づく話。
これは今でも母が語り草にするほど、何度も何度も読んでもらった思い出深い作品です。
ただ、残念ながら、子供の頃慣れ親しんだ太田大八氏の絵の青い表紙のバージョンは既に絶版になっていて、現在、購入できるのは違う方が描かれた絵なんですよね・・・
できれば昔のバージョンのものをあげたいので、今回はパスです。

2つめはこちら。てぶくろ―ウクライナ民話
エウゲーニー・M・ラチョフ / / 福音館書店
スコア選択: ★★★★★
森でおじいさんが落としたてぶくろに動物達が暖をとるため、次から次にはいっていく話。段々動物が増えて、手袋が大きくなっていくワクワク感が印象に残っています。
これは今でも売られているので、現時点では最有力候補。

もうひとつはおおきなかぶ―ロシア民話 (こどものとも傑作集 (26))
A.トルストイ / / 福音館書店
スコア選択: ★★★★★
これも有名な絵本ですよね。上のてぶくろとパターンは同じ。要するに幼い頃は、だんだん増えていく期待感が好きだったのかも。

最後に絶版だけど好きだったのがおなかのかわ
瀬田 貞二 / / 福音館書店
スコア選択: ★★★★★
食いしん坊のねこが食事に招待した友人のおうむやロバを次々に食べてしまう話。
今考えると相当シュールな内容なんですが、これもやはり次はどうなるのかな!?というドキドキ感があって、今でも印象に残っています。

というわけで、今のところプレゼントは「てぶくろ」と「おおきなかぶ」になりそうです。
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by icewine5 | 2007-11-30 23:47 | 読書

「ペルソナ」/「ピカレスク」

猪瀬直樹氏が6月28日、東京都の副知事に就任しました。
あの煮ても焼いても食えない石原慎太郎とうまくやっていけるんですかね・・・。確かに猪瀬氏は石原都知事にも怖気づかずに意見しそうですけど。

私は傲岸不遜で横柄な石原慎太郎の態度も考え方も言動全てが大嫌いですが、彼の定例会見はちょくちょく読んでいます。
会見録を読んでいると、質問の途中なのに遮るようにして話し出すことがしょっちゅうあって、話す内容もさることながら、その態度にもムカムカしてきます。
「人格」発言をするぐらいだから、記者なんて虫けらほどにも思っていないのがあからさま。
蚊帳の外で会見録を読んでいるだけだと、なんでもっと記者たちは知事に対して反撃しないのかともどかしくなりますが、それぞれの立場上、難しいのでしょう・・・

さて、今日書きたいのは都知事のことではなく、猪瀬直樹の作品のこと。
猪瀬直樹氏といえば、作家というよりも道路公団民営化をはじめ、とにかく道路や公共事業の事ばかり言っているイメージが私にはあって、作家としてどんな作品を書いているのか今まで全く知りませんでした。というか、この人作家だったんですね(笑)。

6月15日の都知事の定例知事会見で、三島由紀夫や太宰治に関する猪瀬氏の著作のことに触れていて、興味深かったので一部引用します。
「(略)太宰治(作家)って、僕、大嫌いなんでね、あの人がどういう人かというのを『ピカレスク』で非常に面白く分析してて、なるほどなと思った。私が彼が嫌いだというのもよくわかったんだけど。
もう1つ、私非常に、ある意味で、近しい関係にあった三島由紀夫さん(作家)についても、あれは『ペルソナ』ですか。これ、今までね、三島さんについての分析、ああいうベクトルでした人はいなかったんですがね、なかなか緻密な考証をしましてね。ああ、なるほど、こういうベクトルであの人をとらえた人って、なかなか珍しいなと思って納得するところがたくさんあった(以下略)」<東京都公式HP平成19年6月15日石原知事記者会見より引用>


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by icewine5 | 2007-07-13 00:37 | 読書

永瀬清子さんの詩集

先日、実家においてある荷物の整理をしていたら、高校時代に通っていた塾の国語の模擬試験が出てきました。
なんでこんなものを取っておいたかと言うと、この模擬試験で出題された詩が印象深かったからなんです。
「次の詩を読んで、感じたこと、考えたことを述べよ。(160字以上200字以内)」という2次試験対策用の出題で提示された詩。
試験中にも関わらず、その詩を読んでジーンとなったのを覚えています。

国語の試験の良いところは、思いがけず良い文章や面白い作品に出会えること。
ただ、作者と題名がわからず、インターネットも無い当時は結局分からずじまいで、いつか調べたいと思いつつずっと保管しておいたのを久々に見つけ出したわけです。

永瀬清子詩集
永瀬 清子 / / 思潮社
スコア選択: ★★★★★


今は便利になったもので、詩の冒頭部分を検索しただけですぐに判明しました。
詩人・永瀬清子さんの「だまして下さい言葉やさしく」という作品でした。
というわけで早速、図書館でこの詩が収録された「永瀬清子詩集」を借りてきました。
本当は全文引用したいところですが、そういうわけにもいかないので最初の段落を引用します。
「だまして下さい言葉やさしく
よろこばせて下さいあたたかい声で。
世慣れぬわたしの心いれをも
受けて下さい、ほめて下さい。
あああなたには誰よりもわたしが要ると
感謝のほほえみでだまして下さい。(以下略)」
<「永瀬清子詩集収録「だまして下さい言葉やさしく」より引用>

この詩の中の「わたし」は自分とは正反対の心優しく健気な女性で、人生観も全く違います。
自分は感謝のほほえみで「だまされて」優しくなれるほど寛容でも人間ができているわけでもないので、「心ききたる女子」にはなれそうにもありません(苦笑)。
なのに、なぜか今読んでも琴線に触れる何かがあるのです。それが何なのかはうまく言葉に表せないのですが・・・

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by icewine5 | 2007-07-05 23:55 | 読書