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晩酌を楽しむような気持ちで日々の思いを書き綴りたいと思います。


by icewine5

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歌舞伎鑑賞教室 歌舞伎十八番の内 鳴神

国立劇場で開催中の歌舞伎鑑賞教室に行ってきました。値段も安いし、一度行ってみたいといつも思いつつ、なかなか予定がつかなかったのですが、今回初めて鑑賞することができました。

前半30分程度で歌舞伎のみかたについての解説があるし、後半で上演される演目もとっつきやすくて、時間も長すぎず、私のように年に数回しか観劇しない万年超初心者にはちょうど良かったです。
歌舞伎座だとかなりの長丁場で、しかも自分の場合、ほとんどの演目が初めて見るものばかりだから、結構疲れるのですよね・・・

それと、劇場に行くまで全然その認識がなかったのだけど、鑑賞教室というのは「教室」と名前がついていることからして、中学、高校生をメインターゲットにしたプログラムだったんですね。
最初、ホールで中高生の大群を見かけたときは「ゲッ、これって煩くて落ち着いて観劇できないんじゃ・・・」と危惧しましたが、上演直後にちょっとざわついたものの、後は静かに鑑賞していたので、ほとんど気になりませんでした。むしろ、ご年配の方々のひそひそ話と食べ物を入れたポリ袋の音の方が気になったぐらい(苦笑)。

前半の歌舞伎のみかたでは、澤村宗之助さんがとても分かりやすく、後半で上演される鳴神に関連する基本事項について解説してくれました。私の知らないことがほとんどだったので、「なるほど!そうだったのか~」と1つ1つ納得することができました。

途中で、観劇している女子中学生2人が舞台に上がり、彼女達に色々と体験をさせつつ、解説してくださったのが、なかなか面白くて良かったです。
太鼓の音で滝や雨を表現するんだけど、その太鼓を打たせてもらったり、雷の音を出す道具を実際に使わせてもらったりなど。
見得を切る動作の真似はさすがにこのお年頃の女の子にとっては恥ずかしかったのか、ちょっと控えめでした。
見得がなぜ歌舞伎に必要だったかも初めてその意図を知りました。

ツケの打ち方によって男性の歩き方と女性の歩き方を区別しているのも面白かったし、女形がどうやって女らしさを表現しているのかも具体的にやってみせてくれて、目からうろこでした。
膝をくっつけて、足先を内側に向けて立ち、背中は肩甲骨をぐっと寄せて肩を落とすんだそう。確かに着物を着た人がそうすると急に女性っぽく見えるんだから不思議です。
でも、この歩き方って、洋服でやったらかなり変だろうな(笑)。
内股でチョコチョコした歩き方をする日本女性をよく見かけるのも、長年の着物文化と密接に結びついているんだなと思いました。

舞台にあがった女子中学生二人は内掛けを羽織らせてもらい、女形さんにこの歩き方を伝授してもらい、実演していました。
セーラー服姿の普通の女の子が内掛けを羽織っただけで、急に可愛らしくなって、セーラー服よりもしっくりして見えたのには正直、びっくり。やはり日本人の顔や骨格、雰囲気には着物が似合うんだと実感しました。

彼女達は立ち廻りの実演も舞台の上で見学。いいな~、この二人は普通では滅多にできない貴重な経験をできて、きっと良い記念になったことだろうと思います。

イヤホンガイドもいいけど、普段の歌舞伎も最初にこういうのがあると初心者にはとっつきやすいのに・・・

後半の鳴神はこの解説で、舞台背景やそれぞれの事柄の意図するところを教えてもらっていたおかげで、いつもよりもすんなりお芝居に入っていくことができました。
話も単純で分かりやすくて、確かにこれが初心者にもとっつきやすい演目としてプログラムされている事にも納得です。

ただ、これって中高生が鑑賞するには、風紀上どうなの?と思うところもあるけれど(笑)。厳格なお嬢さま学校とかだったらこの演目はヤバイんじゃないのかな?と観ながら思ったりしました。
ま、大人が観る分には、お馬鹿なお色気シーンは楽しめましたけどw
夜12時頃にやってるような、ちょっとHでコミカルなテレビドラマの系統ですかね(笑)

漫才あり、立ち廻りあり、ほとんどコントなお色気シーンといい、見所が沢山あって、途中で飽きることなく楽しく鑑賞できました。

しっかし、この鳴神上人のお馬鹿っぷりとストーリーの単純さには笑っちゃいます。これで1つの作品として成り立ってしまうところがまた歌舞伎の面白さなんだなあとも思いました。
怒り狂って、自分を騙した姫を追いかけていった鳴神上人はその後どうなったのでしょうか。気になります・・・

今回は運よく行儀の良い中高生達だったからかもしれないですが、静かに観劇できるのであれば、歌舞伎鑑賞教室は今後も機会があれば行ってみたいです。
by icewine5 | 2010-06-15 00:24 | 観劇・音楽鑑賞・博物館