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晩酌を楽しむような気持ちで日々の思いを書き綴りたいと思います。


by icewine5

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奈良町資料館

奈良町資料館_f0059671_0445633.jpg南都七大寺の一つ、元興寺の元門前町付近は現在、奈良町と呼ばれ、江戸から明治の古い町並みが残されています。
奈良町では古くから庚申信仰があり、この辺りの家では、赤い猿のぬいぐるみ「身代わり猿」を魔よけとして軒先につるしているのを見かけます。

この身代わり猿は、「奈良町資料館」で一般の人も購入することができます。ちゃんと特許もとっているんですね~。
私も以前、ちょっとした気休めのつもりで、災難よけに2つ購入しました。
今回は、職場の自分の机周り用に一番小さい身代わり猿をGET。
起きている時間の大半を過ごす職場で災難が降りかからないように^_^;

奈良町資料館_f0059671_0453566.jpgこちらの「奈良町資料館」は、館長の自宅を改造してオープンした施設資料館で、身代わり猿の頒布のほかに、江戸や明治の古い生活用具や骨董品を常設展示しています。
私設資料館なので、狭いスペースに雑然と展示物が並んでいて、説明文も手書きだったりします。
そんな手作り感が、どことなく小島資料館や白虎隊記念館にも通じるものあり。爆笑度では小島資料館の方が断然上ですけど(笑)。

それ以外に時々展示内容が変わるスペースもあって、今回は近代文学の作家たちの直筆原稿を見ることができました。
これはお宝ものです。

なにしろ、夏目漱石、森鴎外、川端康成、三島由紀夫、太宰治、谷崎潤一郎、芥川龍之介などなど、明治から昭和にかけての錚錚たる作家の直筆原稿、しかも有名な作品ばかりが見られるわけですから。




いずれの原稿も見られるのは小説冒頭部分だけですが、見ていると作家それぞれの人となりや性格がにじみ出ていて面白いです。
わりと乱雑にごちゃごちゃ書いて修正も多い作家、文字が整然と並んでいて修正もほとんどない原稿。
夏目漱石の「我輩は猫である」。意外とこじんまりした今の人でも書きそうな普通(?)の字でした。

なんといっても、一番嬉しかったのは、森鴎外の直筆原稿が見られたこと。
「舞姫」と「北条霞亭」が展示されていました。
娘の森茉莉がどのエッセーだったかで書いていましたが、「自分(茉莉)の小説は書いているうちに脱線していくのに対して、父鴎外は最初の一行に筆をおろす時に、最後の一行がわかっている(意訳)」そうですが、なんだかそれも頷けます。
茉莉に言わせれば、それが鴎外の小説がつまらない理由なのだそうですが(苦笑)。
本当に冷たいぐらい整然と文字が並んでいて、修正もほとんど無し、見るからに格調高そうな印象を受けます。
きっと超論理的な頭の構造だったんだろうな~と思わされました。

あとは三島由紀夫の「春の雪」の原稿もありました。この人の字ははすっきりした字をしています。

こんな貴重な資料が入場無料で見られるとは、ありがたいです。
by icewine5 | 2006-10-18 00:48 | 娯楽お出かけ