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晩酌を楽しむような気持ちで日々の思いを書き綴りたいと思います。


by icewine5

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毎日モーツァルトあれこれ~手紙の思い出~

毎日モーツァルト、この2~3日、たまり気味です。
モーツァルトは、好きな曲も沢山ありますが、ものすごく好きというレベルでもないので、ナレーションが耕史くんでなければ、きっと毎日録画しなかっただろうと思います。
ナレーションが耕史くんでなくても、もし同じ企画があったと仮定して、必ず毎日録画するのは、ショパンぐらいです。
4年後の2010年はショパン生誕200年です。NHKさん、同じ企画を今度はぜひショパンで!ナレーションは耕史くんだと嬉しいです♪

で、モーツァルト。たまには新選組を離れて、別の趣味のことも書かなくては(笑)

月並みですが一番好きなのはレクイエムです。
有名な第8曲「涙の日」や第1曲「入祭唱」はもちろんですが、弟子のズュースマイアーが手がけたと言われる第9曲も結構好きだったりします。
レクイエムも多くの作曲家が残していますが、やっぱりモーツァルトのレクイエムが私には一番しっくりきます。
ヴェルディもオペラ作品は大好きですが、レクイエムはあまり好きになれなかったし、ブリテンの戦争レクイエムは完全にパス。
フォーレのレクイエムには数年前、すっかり心奪われ浮気状態でしたが(笑)、まわりまわって、最近ではレクイエムに関しては、やはり元の鞘に戻ってモーツァルトがMY BESTとなっています。





こうやって、書いていると意外と自分、モーツァルト好きなのか?!と思ってしまうのですが、好きなのは曲よりも手紙です(笑)
初めてモーツァルトの手紙を読んだ中学生の時は、衝撃でしたし、かなりはまりました。
従姉妹に宛てたお下品なベーズレ書簡に興味津々だったのはもちろんですが、モーツァルトの真摯な内面が文章の端々に表れる真面目な手紙にも感銘を受けました。
中学の卒業アルバムに載せた好きな言葉はモーツァルトの手紙から引用したぐらいです。

真面目な手紙は置いといて、久しぶりに本棚の奥からひっぱり出してきた「モーツァルトの手紙」から衝撃のベーズレ書簡をちょっと引用。一部伏字で(苦笑)

「あっ、お尻が痛い、燃えているようだ!どうしたというのだろう!もしかしたら、う○こが出そうなのかな?―そうだ、そうだ、う○こよ、お前だな、見えるぞ、においがするぞ―そして―何だ、これは?―そうだったのか!―やれやれ―ぼくの耳め、ぼくをだましちゃいないね?―いや、たしかにそうだ。何という長い、悲しげな音だろう!―今日、五日にぼくはこの手紙を書いています。」
柴田治三郎編訳「モーツァルトの手紙(上)その生涯のロマン」岩波文庫1980年発行より


他にもお下品なのが何通かありますが、注釈によると、これら従姉妹にあてた「ベーズレ書簡」はモーツァルトの死後、あまりにも無作法な手紙のため、ずっと省略されていたらしいですが、1931年になって初めてシュテファン・ツヴァイクが私刊として発表され、世間に知られるようになったとのことです。

編者の柴田氏は、
不体裁な部分を隠蔽してモーツァルト像を故意に美化するのは、正しいこととは思われない、

と述べていますが、私もそれには同感です。
この手紙によってモーツァルトの作品の価値が変わるわけではないし、むしろ、人間らしい20代の無邪気な若者だった彼の一面を見ることのできる微笑ましい手紙だと思います。
また、モーツァルトの場合、尾籠な事を書く事で、あふれ出る音楽の天才的な才能との均衡を無意識のうちにとっていたという気がします。

こうした真実の手紙が世に出るには、時間がどうしてもかかるのですよね。
ベーズレ書簡が省略しない形で発行されたのは死後140年も経ってからですから。
やはりそれまでは身近な親族もまだ生きているわけですし、披露するには憚られることがあるのは止むを得ないことでしょう。

モーツァルトに限らず他の作曲家でも、いまだに新たな作品が見つかったりしますし、故意に隠された書簡や資料以外にもひょっこり見つかった資料の中から、まだ世に出ぬ素晴らしい作品が出てきたりする可能性も今後あるやもしれないですね。
by icewine5 | 2006-02-15 01:34 | 音楽