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晩酌を楽しむような気持ちで日々の思いを書き綴りたいと思います。


by icewine5

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小樽旅行その8(市立小樽文学館特別展「榎本武揚と歴史小説」&ギャラリートーク)

だんだん記憶も薄れかけているので、暇なうちにとっとと記録しておきます。
今度こそ尻切れトンボにならないよう、小樽の旅はなんとか終わりまで辿りつくようにします。5月のドイツ旅行はヴュルツブルクに行ったまま、去年のドイツ・フランス旅行もコルマールから戻ってきてないし。

さて、小樽2日目、日曜の午前は市立小樽文学館の特別展「榎本武揚と歴史小説」の見学、その後、引き続きギャラリートーク「榎本武揚の生涯と展示のみどころ」を聴いてきました。

小樽旅行その8(市立小樽文学館特別展「榎本武揚と歴史小説」&ギャラリートーク)_f0059671_101094.jpg文学館入り口にもすっかりお馴染みになった榎本さんの肖像画がありました。
開館と同時に入ったので、他にお客さんもほとんどいなくて、ゆっくり見学することができました。

展示品は榎本さんの書の掛け軸がメインで、それ以外にこれまでに出版された榎本さん関連の小説の紹介など。
特別展のテーマが「榎本武揚と歴史小説」となっていたので、小説紹介が多いのかと思ったら、むしろ榎本さんが実際に書いた書の方がボリュームもあって見ごたえがありました。

書については、なんとなく見覚えがあるなあと説明をよくみたら、函館博物館のものがいくつか小樽に出張してきてたんですね。
あと、開陽丸から出てきたスプーンなども、以前、江差の青少年センターで見たものでした。
(詳しい展示品目録はこちら

もちろん、今回初めて見たものも沢山ありました。
中でも榎本隆充氏所蔵の妻のたつさんとのやりとりの手紙は、生活感があふれていて、私としては一番興味深い展示品でした。

たつさんから榎本さんへの手紙の中で、お酒を飲み過ぎないようにだとか、たつさんからお姉さんへの手紙で、体調を崩したものの回復してきた(大したことがない、だったかな?)のでいつも通りお酒もOK、などなど。
やっぱり榎本さん、お酒はよっぽど好きだったんですね。

お酒の話以外にも、日常の細々したことを本当に詳しく手紙に書いていて、榎本さんの日常生活を垣間見るようでとっても面白いです。
榎本さんに限らず、他の人でもそうですが、電話やメールがない時代の人って、本当にマメに手紙を書きますよね。
特に風邪をひいた時の手紙とか子供の成長の様子とか、きっと良妻だったんだろうなというのがよく分かります。
勝海舟に宛てた書状なんかもありましたが、それよりも結局、こういう家族の手紙の方が私には興味があります。



開館と同時に入って、のんびり見ているうちにギャラリートークの始まる時間が近づいてきました。
ですが、一向に会場の準備も始まらないし、お客さんが増える気配もなく、もしかして会場が違うのかも?と不安になって、尋ねてみたところ、展示品のフロアーで間違いないとのこと。10時半ぎりぎりになって職員の方が椅子を並べ始めました。
案外、お気楽なイベントなのねw
そうこうするうちにお客さんも30~40人近く集まり、今回の講師である市立函館博物館学芸員の佐藤智雄氏が登場。
学生時代の社会科見学みたいな感じです。

テーマは「榎本武揚の生涯と展示のみどころ」ということで、主に函館博物館所蔵品を中心に榎本さんがそれらの書を書いた経緯や内容など面白いエピソードを、私のような中途半端な知識しかない人間にも分かりやすくお話してくださいました。

専門的なことは、覚えていないので(汗)、印象に残っていることをかいつまんで。

まずお話にあたって佐藤氏は、今回のような書が中心の展示品は、物品の展示とちがって、何がどうすごいのかを伝えるのが難しいとおっしゃっていたんですが、確かに言われてみたらその通りなんですよね。

史学科を出ている人なら古い文書を読んでも「スゴイ!」とその価値が分かるんでしょうけど、私のような門外漢には現代口語訳がなければ単なる文字の羅列にすぎず、はっきりいって現物だけではさっぱりわけがわかりません^^;
ま、とってもライトなオタなもんで、「これを榎本さんが書いたんだ~!ほほぉ~」って、それだけで満足で、細かいことはあんまり興味ないんですけどねw

おなじみの五稜郭平面図について。
五稜郭内でいまだ発掘はされていないそうですが、土方さんのお墓がある可能性が高い場所についての解説がありました。
もしも土方さんのお墓が特定されたら、また新たな名所になるんでしょうね。
それにしても素朴な疑問なんですが、もしも五稜郭内に埋葬されていたとしても既に100年以上経っているわけで、全て土に返ってしまってるんじゃないかと思うんですが、実際のところどうなんでしょう。

今回の解説で、個人的に一番ウケタのが、駒込吉祥寺榎本さんのオランダ語による書の解説。
 "Onderneming is de beste meesteres. Voor de Heer Amari, van zijn
vriend Enomoto Kamadiro"
 

というもので、直訳すると「冒険は最良の師である。アマリ殿へ。友人榎本釜次郎」
という意味なんだそうです。
これについて佐藤氏は、ドラゴンボールの主題歌「この世はでっかい宝島 そうさ今こそアドベンチャー・・・」が訳としてはぴったりだと自説を主張されていましたw
この話をしている時の佐藤氏の嬉しそうなこと。
山本耕史くんが聞いたら、なんか喜びそうな話です(笑)

それ以外では榎本さんが慶応4年8月、江戸から脱走する際に勝海舟や山岡鉄太郎らに宛てた書状が、今年4月に公開されたものなのだそうで、色々価値があるんだそうです。
ま、この辺は私の範疇をこえているので、軽くパス。

最初の展示品の解説に時間をかけすぎて、途中までで時間切れになってしまいましたが、獄中での執筆の苦労など、展示品にまつわる背景なんかも本当に分かりやすい解説だったので、またお話を聴きたいと思いました。
by icewine5 | 2008-07-02 01:03 | 歴史・新選組関連